現在はフィアット・クライスラー・オートモービル(FCA)の老舗4×4ブランドとなるジープから、2代目となる新世代コンパクトSUV、『ジープ・コンパス』がフルモデルチェンジを受け登場。10月30日より発売開始となっている。
先代モデルとなる2012年デビューの初代は、かつてのダイムラー・クライスラー・アライアンス時代に開発されたGSプラットフォームを用い、同ブランド初のエントリー・クロスオーバーとして登場。エンジンやCVTのトランスミッションなど、その機関部分はミツビシ・アウトランダーとの共用パーツを使用していた。
この2代目となる新型は、先にデビューしているジープ・ブランドの末弟『レネゲード』の“スモールワイド4×4アーキテクチャー”を採用し、ジープ伝統の優れた走破性を維持しながら、デザイン、機能、快適性、安全性など全方位において進化を果たした、新世代モデルとして生まれ変わった。
そのプラットフォームに合わせて搭載パワーユニットも更新され、日本に導入されるSport、Longitude、Limited の3グレードともに175PS/229Nmの2.4リッター直列4気筒マルチエアを搭載。
前輪駆動となるSportとLongitudeが6速オートマチックを、ジープ・アクティブドライブ4×4システムを搭載するLimitedは9速オートマチックを採用するなど、一気に最新世代のパワートレーンとなった。
そのエクステリアは、ボディを先代比べ75mm短縮しながら新たなアレンジを加えた7スロットグリルをはじめ、クラムシェルタイプのエンジンフード、台形のホイールアーチなどジープ伝統のデザイン要素が用いられ、フラッグシップモデルである『グランドチェロキー』のデザインDNAを受け継いだプレミアム感のあるスタイリングを実現。
先進機能を取り入れたインテリアは、ダッシュボード中央に第4世代目となる『Uconnectシステム』を配置。Sportに搭載の7インチタッチパネルモニター付ラジオ、LongitudeとLimitedに搭載される8.4インチオーディオナビゲーションシステムともにApple CarPlayおよびGoogle Android Autoに対応し、スマートフォンと連携してメールの送受信や通話、オーディオ操作、音声ナビゲーションなどが利用可能となっている。
センターコンソールには電子制御パーキングブレーキやSTART&STOPシステムのメインスイッチ(SportおよびLongitude)、メディア充電・接続ポートなどを配置し、シートやドアトリムにはステッチを入れるなど質感も向上。
さらにLimitedでは、アメリカの人気オーディオブランド“Beats Audioプレミアムサウンドシステム”を搭載し、車内にいながらにして本格的な音響空間が楽しめるようになっている。
その他、先進安全装備も充実し、各種エアバッグやエレクトロニック・スタビリティ・コントロール、トラクションコントロール、リアパークアシストを全車に標準装備。
Limitedではさらにクラッシュミティゲーション付前面衝突警報、ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション、ParkSenseフロント・リアパークアシスト、Parkviewリアバックアップカメラなど、現代的な安全機能がそろっている。
この新世代の『ジープ・コンパス』導入を記念し、Limitedをベースとした導入時限定の『ローンチエディション』も100台限定で設定され、通常メーカーオプションのラグジュアリーパッケージ(デュアルペインパノラミックサンルーフ、パワーリフトゲート)を標準装備。
エクステリアカラーは、こちらも通常は有償色のブリリアントブラッククリスタル(50台)とヴォーカルホワイト(50台)の2色が用意された。
価格はFFモデルのSportが323万円、Longitudeが351万円。4WDモデルのLimitedが419万円。そして、通常27万円分のアイテムを標準装備した『ローンチエディション』は、ベースグレードより10万円高に抑えられた429万円となっている。
オフィシャルサイト:http://www.jeep-japan.com/compass/