レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーは、先日のブラジルGPではチームが信頼性に重きを置いたために、パフォーマンスが犠牲になったと述べている。
過去数レースでルノー製エンジンの不調が相次いだため、レッドブルはメカニカルトラブルに見舞われることなく日曜の決勝レースをフィニッシュするために、慎重になっていた。
ホーナーがレース後にSky Sportsに語ったところによると、レッドブルはマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドの両パワーユニットの信頼性改善のために、パフォーマンスを少し犠牲にしていたのだという。
「信頼性に明らかな懸念があり、エンジンをかなりいたわって走っていた」
「長い最終セクターのあるこのサーキットのレイアウトは、我々にとってメキシコよりも厳しいものだと思う。中間セクターでタイムを補う必要があったのは間違いないが、それができなかった」
ホーナーはエンジンのせいでタイムがコンマ数秒遅れたとしており、これが先頭集団のライバルであるフェラーリやメルセデスとの差につながっていたと話す。
「マックスはキミ(・ライコネン)とバルテリ(・ボッタス)と張り合うためにより懸命にドライビングをしていた。あまり近づき過ぎると今度はタイヤが傷み始めてしまう」
「その時点で悪循環に陥っているわけだ。追いつくためにプッシュするが、スティントの終わりにはタイヤがだめになっている」
ブラジルGPの週末にはトロロッソがパワーユニット供給元であるルノーに対する不満をあらわにし、ルノーとレッドブルにとっては緊迫したグランプリとなっていた。しかしながらホーナーは火に油を注ぐようなことはせず、2018年にルノー製PUの性能が改善するだろうという意見を保っている。
「ルノーは進歩していると聞いている」とホーナーは述べた。