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“昔々、馬は人の翼だった” アクタン・アリム・クバト監督最新作『馬を放つ』ポスタービジュアル

2017年11月14日 15:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 第90回アカデミー賞外国語映画賞キルギス代表に選ばれ、第67回ベルリン国際映画祭ではパノラマ部門国際アートシネマ連盟賞を受賞した映画『馬を放つ』のポスタービジュアルが公開された。


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 本作は、『あの娘と自転車に乗って』『明りを灯す人』のアクタン・アリム・クバト監督最新作。キルギスのある村で、村人たちから”ケンタウロス”と呼ばれている物静かで穏やかな男は、妻と息子の3人でつつましく暮らしていた。そんな彼には、ある理由から、キルギスに古くから伝わる伝説を信じ、夜な夜な馬を盗んでは野に放っているという秘密があった。次第に馬泥棒の存在が村で問題になり、犯人を捕まえるために罠が仕掛けられるが……。


 このたび公開されたビジュアルには、実際にキルギスに伝わることわざで、映画のキーワードでもある“昔々、馬は人の翼だった”という印象的な言葉とともに、広大な空と雄大な平野を背景に、伸び伸びと駆ける馬と、それにまたがる主人公・ケンタウロスの姿が捉えられている。さらに、主人公が幼い息子に伝説を話し聞かせている様子、異国情緒あふれる鮮やかな民族衣装に身を包んだ子供や女性の姿など、キルギスならではの風景も写し出されている。


 なお本作は、11月18日から26日にかけて東京・有楽町朝日ホールほかにて開催される、第18回東京フィルメックスでジャパンプレミアとなる上映が行われることも決定している。22日に行われる上映後には、アクタン・アリム・クバト監督によるQ&Aも実施予定。一般公開は、2018年3月17日より岩波ホールほかにて全国順次公開となる。(リアルサウンド編集部)