2018年後期のNHK朝の連続ドラマ小説『まんぷく』の製作が発表された。
2018年10月1日から放送される『まんぷく』は、「チキンラーメン」や「カップヌードル」を開発した日清食品の創業者・安藤百福と妻・仁子の半生をモデルにした作品。戦前から高度経済成長期の大阪を舞台に、ヒロインの福子と青年実業家の萬平が、様々な困難に立ち向かいながらインスタントラーメンを開発し、食文化に革命を起こしていく様を描く。
脚本を担当するのはドラマ『HERO』や『海猿』シリーズ、『ガリレオ』シリーズ、NHK大河ドラマ『龍馬伝』などを手掛けた福田靖。キャスト発表は1月から3月にかけて行なわれ、5月にクランクインする予定だ。
福田靖は百福の妻・仁子をモデルにした『まんぷく』について「実は仁子さんを取材した本は一冊も出ていません。ネットや過去の雑誌を検索しても、仁子さんに関する記事は皆無です。ということは“福子さん”は、ほとんど架空の人物になるわけです」とコメント。
さらに「もちろん、関係者の方々への取材は可能な限りしました。百福さんが成し遂げられた偉業の事実は“萬平さん”がドラマチックに再現してくれるはずです。でも、夫を支える妻、夫婦と共に暮らす妻の母“鈴さん”の三人が織りなす物語は、限りなくフィクションになるでしょう。だったら、誰もが元気になれる楽しい“朝ドラ”にしなければ意味がありません。『毎朝15分の美味しいエンターテイメント!』をお届けします!」と意気込みを語っている。
制作統括を務める真鍋斎は「あえてひとつ、このドラマの大切なテーマを申し上げるとすれば、これは『復活の物語』であるということでしょうか」と明かしているほか、脚本の福田については「大河ドラマ『龍馬伝』でご一緒したときに、脚本の随所に散りばめられたユーモアが、比較的ハードな内容の大河ドラマの中にあって、キラりと光っていました。そのセンスをもって、いつか“朝ドラ”をご執筆いただきたいと思っておりましたところ、念願かなって『まんぷく』で結実いたしました。楽しくて明るい、それでいて“実のある”朝のドラマを目指します」とのコメントを寄せている。