中上がMoto2クラス最後のレースを7位でゴール
パウィは25位でチェッカー
2017年11月12日(日)
Rd.18 バレンシアGP バレンシア・サーキット
コンディション:ドライ
気温:22度/路面:25度
シーズン最終戦となった第18戦バレンシアGPの決勝は、全27周で争われました。3列目7番グリッドからMoto2クラス最後のレースに臨んだIDEMITSU Honda Team Asiaの中上貴晶は7位でゴール。
チームメートのカイルール・イダム・パウィは、Moto2クラスデビューイヤーの最終戦を25位で終えました。
レースは、現地時間午後12時20分(日本時間午後8時20分)にスタート。7番グリッドから挑んだ中上は、1コーナーには5番手で飛び込んでいったものの、フロントタイヤの作動性に苦戦し、ペースアップを図れませんでした。
そのような状況下でも、決してあきらめずに最後までベストを尽くして走り抜き、7位でチェッカーフラッグを受けました。
パウィはリヤのグリップを十分に得ることができず、レースでは苦しい戦いを強いられました。思い通りのラップタイムを刻めない状態でしたが、最後まで我慢の走りを続けてしっかりと完走を果たしました。
2017年のMoto2クラスは全18戦を終え、中上はランキング7位、パウィは27位でシーズンを締めくくりました。
コメント
中上貴晶(7位/43'34.289/+18.446)
「今日のレースでは、10周目あたりからフロントタイヤの作動性に苦しみました。走り方を変えて対応しようとがんばったのですが、あまり改善することなく、我慢しながら走り続けることになりました」
「悔しい結果ですが、Moto2最後のレースなのであきらめずに走り抜き、全力を尽くしました。2012年からの6年間で、ライダーとしても人間としても、大きく成長できたMoto2時代を過ごすことができました。ここで培った経験を、来年からのMotoGPに活かして、さらにがんばりたいと思います」
カイルール・イダム・パウィ(25位/44'25.913/+1’10.070)
「今日は、乗りやすい状態のセットアップに戻したことでブレーキングは改善したのですが、今度は立ち上がりで苦戦するようになり、厳しいレースになってしまいました。レース中に乗り方を工夫してみても、リアのフィーリングはよくなりませんでした」
「今週はヘレスでテストを実施するので、そこで原因を究明、解決策を練ります。今シーズン、Moto2クラスルーキーの僕をずっと支えてくれたチームに感謝をしています。来年はもっと強いライダーになるために、しっかりとトレーニングに励みます」
岡田忠之 チーム監督
「パウィはリアのグリップを得られなかったようで、ペースを上げることができないままレースが終わってしまいました。つらいレースをさせてしまって、彼には申し訳ないことをしました。相性のいいヘレスでしっかりと2日間のテストを実施して、来シーズンにつなげてほしいです」
「中上は、Moto2クラス最後のレースなのでもっといいリザルトで終えさせてあげたかったのですが、不完全燃焼のレースになってしまいました。火曜日から、彼はMotoGPライダーになります。Moto2での経験を活かして、世界最高峰クラスできっと力強い走りを発揮してくれるでしょう」