LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S
WAKO’S 4CR LC500
#6 大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ
2017年SUPER GTシリーズ
第8戦ツインリンクもてぎ レースレポート
大会概要
2017年スーパーGTシリーズ第8戦
大会名称
2017 AUTOBACS SUPER GT Round 8 MOTEGI GT GRAND FINAL
開催日時
11月11日土曜(予選)
11月12日日曜(決勝)
開催サーキット
ツインリンクもてぎロードコース(1周4.801km)
同時開催レースカテゴリー
・2017 FIA-F4選手権第13戦&第14戦
・2017 Honda Sports & Eco Program CR-Z 10リッターチャレンジ
#6 LEXUS TEAM LE MANS WAKO’S 参戦体制
ドライバー:大嶋和也
出身地:群馬県
生年月日:1987年4月30日
体重:63kg/身長:171cm/血液型:RH+A
ドライバー:アンドレア・カルダレッリ
出身地:イタリア
生年月日:1990年2月14日
体重:70kg/身長:175cm/血液型:RH-O
チームオーナー:土沼広芳
エントラント代表:狐塚宣寿
チーム監督:脇阪寿一
チーフエンジニア:山田健二
チーフメカニック:寺尾由貴
レース情報
予選(11月11日)
天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:17度/路温:22度(14時)/湿度:27%(15時)
予選開始:14時20分(GT500-Q1開始)
国内最高の人気と競技レベルの高さを誇るレースシリーズ、スーパーGT。全8戦からなる2017年シリーズが、ついにそのフィナーレを迎える。最終戦の舞台は今年もツインリンクもてぎ。通常よりも短い決勝250km戦を全車が原則ノーハンデの条件で戦い、チャンピオンシップの決着をつける。
#6 WAKO’S 4CR LC500を駆る大嶋和也&アンドレア・カルダレッリは、GT500クラスドライバーズランキング2位で、首位とは6点差の状況だ。逆転ドライバーズチャンピオンを実現するためには、とにかくポール・トゥ・ウインを飾って、そのうえでポイントリーダー37号車の結果を待ちたいところ。
まずは2段階ノックアウト方式の予選、ドライコンディションのもとで、ポールポジションに与えられるドライバーズポイント1点をかけての戦いに挑む。
#6 WAKO’S 4CR LC500 予選結果:2位
予選Q1ベストタイム:1分37秒795/カルダレッリ選手
予選Q2ベストタイム:1分37秒207/大嶋選手
まずQ1にはカルダレッリが出走。1分37秒795をマークして暫定首位に立ち、最終的にはこのタイムで7位、Q2進出を果たした。そしてポールを争うQ2の担当は大嶋である。
セッション残り1分半というところで大嶋が1分37秒207のタイムをマークしてトップに立つと、その後にタイムを出してきたライバルたちは37号車も含めてこれに及ばず、このまま大嶋のポールポジション獲得が濃厚な雰囲気が漂った。
しかし最後の土壇場で23号車が大嶋の上に出る。この結果、#6 WAKO’S 4CR LC500は予選2位となり、“1点”を逃すこととなってしまった。
ポールポジションの23号車はドライバーズランク3位。そして予選3位にランク首位の37号車がつけるというかたちになり、シーズン最終戦の決勝、#6 WAKO’S 4CR LC500はタイトルを争うライバルたちと、まさしく最前線で雌雄を決することとなった。目指すは逆転優勝、そして逆転王座だ。
決勝(11月12日)
天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:20度/路温:24度(14時)/湿度:37%(15時)
決勝パレードラップ開始:13時30分
決勝レース周回数:53周
#6 WAKO’S 4CR LC500 大嶋選手&カルダレッリ選手 決勝結果:13位
所要時間:1時間29分42秒203=51周回完了/ベストラップ:1分40秒960=カルダレッリ選手
決勝日もドライコンディション。#6 WAKO’S 4CR LC500はカルダレッリがレース前半を受け持ち、後半を大嶋が担うオーダーで最終戦を戦う。ドライバーズチャンピオン獲得のためには、最低限4位以上の成績が必要だ。
それぞれの順位によってライバルの順位という付帯条件も伴うが、優勝した場合は37号車の3位以下が逆転戴冠条件になる。そして午後1時30分、今シーズン最後の戦いのパレードラップが始まった。
ところが、そのパレードラップに続くフォーメーションラップの最終コーナー、これから隊列を組んでローリングスタートへ向かおうというところで、まさかのアクシデントが発生する。
最前列の23号車とカルダレッリが接触し、#6 WAKO’S 4CR LC500は右フロント部を損傷してしまったのだ。浅くはない傷を負った状態のマシンでは本来のスピードを発揮することはできない。
カルダレッリは3周目まで2番手を守るが、4周目、5周目とひとつずつポジションダウン。6周目、5番手へと下がった後に24号車との接触でスピンし、大きく後退することに(24号車にペナルティが出た)。
この段階で上位入賞とタイトル獲得の可能性は事実上、失われてしまった。23周終了時に交代した大嶋が最後まであきらめない走りで奮闘し、トップ10をうかがう位置まで上がるも、最終盤、ピット時に応急処置していた破損箇所が悪化してボンネットが飛んでしまい、ピットインしてレース終了。
最終的なドライバーズランキングは3位。チーム一丸の戦いで速さを見せるも、前年の2位に続いて惜しくもタイトルを手中にすることは叶わなかった。
コメント
大嶋和也選手のコメント
「予選はほぼ完璧なアタックができました。いいラップだったと思います。決勝でも、僕が乗った時には既にマシンが損傷している状態でしたが、それでもトップと大差ないタイムで走れましたからね。何事もなければ、優勝してチャンピオンを獲れた可能性もかなりあっただろうと思っています」
「状況は整っていたとも思っていましたし、応援してくれるみなさんの期待もひしひしと感じていたので、なんとかそれに応えたかったんですけどね。ただ、これもレースです。みんなでもっともっとレベルアップして、来年こそは笑ってシーズンを終われるように頑張っていきたいと思います」
アンドレア・カルダレッリ選手のコメント
「フォーメーションラップの最後、隊列を組むために23号車に並んでいこうとしたところ、私には充分なスペースがなく、行く場所がありませんでした」
「マシンはとても速かったと思います。予選ではレクサス勢最速でしたし、決勝でも23号車を抜いて優勝できる感触がありました。とても残念です」
「ただ、4回の表彰台獲得を果たし、最終戦までタイトルを争うことができた我々のチームの今シーズンは、とてもポジティブなものだったと考えています」
山田健二エンジニアのコメント
「レース直前のウォームアップ走行で、マシンの仕上がりにはかなりいい感触を得ていました。優勝できる手応えがあっただけに残念な結果ですね。今季の我々は年間を通して高いパフォーマンスを発揮できましたので、その点は良かったと考えています。また来年、頑張りたいと思います」
脇阪寿一監督のコメント
「スタート前の件は、アンドレアと23号車のドライバーの間に意地の張り合いがあったのか、あるいはスタートに向けての駆け引きがあったのかですが、いずれにしても接触してトクになることはありませんし、レースが始まる前にクルマが壊れてしまっていては、どうにもなりませんよね。残念でした」
「昨年がシリーズ2位で、今年が3位。レースでも優勝にあと少し手が届かないことが何度かありましたので、そのあたりはしっかり分析をして、チーム全体で力を合わせて成長していきたいと思います」
「神様が、我々に『まだ足らないところがあるよ』と言ってくれている証明だとも思いますので。今季、マシンの速さはありましたけど、さらに余裕をもてる速さを得たいですね」
「タイトルを獲れなかったことは、我々を応援してくださったみなさんにお詫びしたいと思いますが、ドライバーとチームスタッフ全員が今シーズン、精一杯戦ってきました。これからも応援、よろしくお願いいたします」
シリーズランキング
大嶋和也&アンドレア・カルダレッリ:3位/63ポイント
チーム部門:3位/82ポイント
観客動員数
開催期間中延べ入場者数 約55,500人
11月11日(土) 天気:晴れ 19,500人
11月12日(日) 天気:晴れ 36,000人
イベントへの参加報告
ピットウォーク
開催日程:11月11日 11:45~12:30、11月12日9:35~10:20
キッズウォーク
開催日程:11月11日 16:25~16:55
主催:GTアソシエイション、ツインリンクもてぎ
参加者:大嶋和也、アンドレア・カルダレッリ
ピットロード開放エリアにて握手&サイン会、撮影会、グッズ提供を行い、沢山のお客様をお迎えすることができました。キッズウォークではお子様を対象に握手&サイン会、キッズ限定グッズなどの提供を行ないました。