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『ザ・シューター』撮影中トム・サイズモアの車に轢かれたスタントマン、26億円求め訴訟

2017年11月13日 13:13  Techinsight Japan

Techinsight Japan

事故で重傷のスタントマン、俳優トム・サイズモアに高額訴訟
昨年7月、ロサンゼルス郊外のサンタ・クラリタで起きたTVドラマ『ザ・シューター』撮影中の不測の事故。 “ヒュー・ミーチャム”役を演じる俳優トム・サイズモアが車をバックさせた際、スタントマンの男性を轢いて重傷を負わせたものである。仕事に支障を来す深刻な損害を被ったこともあり、このスタントマンがサイズモアを相手に高額訴訟を起こしたもようだ。

『ザ・シューター(原題:Shooter)』の撮影中に、俳優トム・サイズモアが誤ってスタントマンのスティーヴン・デ・カストロさんを轢いてしまったその事故。車はキャデラックのSUVで、その下敷きになったスタントマンは瀕死の重傷を負ってヘリ空輸により病院へ救急搬送された。予想された通りその事故は医療費、慰謝料、損害賠償や将来への補償などを求める訴えへと発展したが、その請求額は日本円にして26億円にもなるという。

米芸能情報サイト『The Blast』が裁判所に提出された文書をもとに独占的に伝えたところによれば、この裁判でカストロさん側が請求したいとしている額は計2,295万ドル。内訳は以下の通りである。

・身体的苦痛、生活全般における生活全般における不便さに対して500万ドル
・精神的苦痛に対して500万ドル
・医療費(現在まで)として15万ドル
・今後かかるであろう医療費として500万ドル
・現在までの逸失利益として30万ドル
・将来の減収分(逸失利益)として750万ドル

またカストロさんはサイズモアが事故当時に酒に酔っていたとも主張しているもよう。これが事実であればサイズモアばかりか現場監督らも責任追及の対象となり、民事訴訟以上の色を帯びてくる可能性がありそうだ。

なお、カストロさんの妻も原告の1人として500万ドルの損害賠償を求めている。伴侶がいる被害者の場合、こうした事故は被害者の身体的機能に対してだけではなく夫婦関係においても深刻な変化やダメージを与えるためで、アメリカの交通事故に関する裁判ではよくあるという。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)