LMcorsaレースレポート:スーパーGT第8戦決勝・ツインリンクもてぎ
スターティンググリッド:15番手
決勝結果:18位(49周)
天候:晴れ、コース状況:ドライ決勝
AUTOBACS SUPER GTシリーズの第8戦MOTEGI GT GRAND FINALの決勝が、11月12日(日)にツインリンクもてぎで開催された。
シリーズ最終戦ということもあり、3万6000人もの観客が訪れてサーキットには熱気と声援が溢れていた。11時55分から開始されたスーパーGTのウォームアップ走行は、スタート早々にアクシデントが発生して赤旗中断に。
すぐに再開され、今日の決勝でベスト10内でのフィニッシュを目指す「SYNTIUM LMcorsa RC F GT3」は、飯田章と吉本大樹の両ドライバーがマシンの最終チェックを行っていく。
結果、ベストタイムは1分51秒415で24番手となった。12時15分からのスタート進行を経て、栃木県警の白バイ、パトカーに先導されてフォーメーションラップが開始される。そして、ローリングスタート方式で最終戦のレースがスタートする。
今回チームのスタートドライバーを担当したのは吉本で、予選15番手のポジションから1周目には13番手でホームストレートへと戻ってくる。
その後、12番手までポジションを上げるが、予想以上にタイヤが厳しく前を行くクルマに勝負を挑んでいく状態にはなかった。そのためチームは予定通り、15周目の終わりに吉本をピットインさせ、給油、タイヤ交換とともに飯田へのドライバー交代を行う。
これで飯田は、ゴールまでの残り周回を担当することになるが、チームによって戦略が異なってくるため順位は変動していく。
その状況下、少しでもポジションをアップしていきたい飯田は、ベテランらしい粘り強い走りで中団グループの中で戦いを繰り広げていった。だが、飯田のドライビングでも上位進出が難しい状況となったチームは、ゴールまでポジションを守り切る方向へチェンジ。
そして、飯田はしっかりとクルマをゴールまで導いて18位でフィニッシュ。これでチームは、今シーズン全8戦完走を成し遂げた。
チームが最終戦の目標としていたベスト10以内でのフィニッシュは実現できなかったが、完走という結果はしっかりと残すことができた。これにより、ドライバーズポイントは両ドライバーともに12位、チームランキングは11位で今シーズンを終えることになった。
クルマ、チームの状況は確実にアップしているが、残念ながら今シーズン新たに投入した「SYNTIUM LMcorsa RC F GT3」をランキング10位以内に持ち込むことはできなかった。しかし、チーム、ドライバーはこの悔しさを胸に来シーズンのさらなる飛躍を誓っていた。
コメント
ドライバー/飯田章
「最終戦なので、少しでも上を目指していきたかったのですが、とても厳しい週末になってしまいました。でも、やるだけのことはやっての結果だったので仕方ないと思っています」
「昨年までの2年間のことを思えば、今シーズンは良かったのですがまだまだでしたね。シーズンスタート前には、表彰台に何回かは上がれるだろうと予想していたのですが、1度も実現できませんでした。それだけ今のGT300クラスは厳しい戦いになっているのですが……」
ドライバー/吉本大樹
「路面状況、気温、路面温度がタイヤとマッチングしておらず、ペースを上げることもできずに、耐えるだけのレースになってしまいました。気持ちよくシーズンを終えたかったのですが、とても残念ですね」
「今シーズンを振り返ると、これまでの2シーズンと比べればレースでしっかりと戦うことはできたと思っています。でも、同じクルマがいい結果を出しているだけに悔しいシーズンでもありました」
「チームのパフォーマンスは高く、マシンの信頼性はあると思うので、来年はもっと勝負できるように横浜ゴムとも手を組んで頑張っていきたいと思います」
監督/小藤純一
「予想通りにタイヤに厳しいレースとなりましたが、しっかりとゴールできたのは良かったと思っています。飯田選手も最後はかなり苦労してドライビングしていましたが、ゴールまで持ち込んでくれたのはベテランならではと言えるでしょうね」
「シーズン最後もポイントを獲得できれば良かったのですが、今日の状況では仕方なかったと思います。今シーズンの最高位は4位で表彰台に一歩届きませんでしたが、来シーズンに向けてはオフの間にタイヤ開発を進めて表彰台を狙って行きたいと思います」