第8戦 ツインリンクもてぎ
セット合わず、明日は後方からの追い上げを狙う
海外戦を終え、11月2日にガレージに戻ったARTA NSX-GTはすぐに最終戦に向けて車両の整備とセットアップを開始した。最終戦はウェイトハンディを全て降ろす事が出来、全車が本来のパフォーマンスを発揮して走れるレースだ。今シーズンを通して車のトータルバランスが良いARTA NSX-GTは最終戦も優勝争いの一角になると思われていた。しかし、いざセッションが開始すると順位は思うように上がらず、ドライバー、チームは原因を探し続けながらメニューを消化していった。
不安を残したままついに予選が始まった。Q1のアタッカーは野尻智紀選手。500クラスの予選はいつものとおりセッション半分まで全車が待機していた。最初にコースに出たのは野尻だった。クリアラップを取って早めにタイムを出す作戦を取った。タイヤが暖まってからタイムアタックに入った野尻は自己ベストを更新していくものの、満足のいくタイムを出す事が出来ず、Q1突破はならなかった。
明日は12番手と後方からのスタートとなるが、不調の原因を探し出し、明日のレースで挽回したい。
鈴木亜久里監督のコメント
「走り出しから何だか上手く行かなかったね。あまり良い流れではないので、これを断ち切って挽回したいね。明日は今年最後のレースなので、良いレースをしたいしポイントも獲得したいので、何としてでも解決策を見つけ出したいと思っています」
星学文エンジニアのコメント
「午前のセッションの走り出しはそんなに悪くないと思っていましたが、タイムが上がっていくに連れて車が合わなくなって、ピーキーな特性になってしまいました。今回持ってきたセットが良くなかったと思われるので、QFに向けて方向性を変えてみました。午前に比べれば改善出来ていたのですが、Q1を突破出来るところまで持っていけませんでした。明日また頑張ります」
野尻智紀選手のコメント
「今回チームと相談しながら持ってきたセットアップが予想以上にモテギで機能してくれませんでした。走りながら原因を追求しながらやってきましたが、今ある時間中で上手く合わせきれませんでした。このレースは距離が短いので、予選で前のポジションにいたかったのですが、明日までに出来る事もありますので、しっかり探して最低限でもポイントを獲得し、表彰台も視野に入れて頑張りたいです」
小林崇志選手のコメント
「朝の走り出しから車の全体的なフィーリングがしっくりきませんでした。色々と改善を試みたのですが、うまく行かず、根本の解決が出来ませんでした。明日までに不調の原因を探し出し、上位でゴール出来るように頑張ります」