MotoGP第18戦(最終戦)バレンシアGP、MotoGPクラスは、スペインのリカルド・トルモサーキットで2日目の予選を行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が1分29秒897でポールポジションを獲得した。
MotoGPクラスの3回のフリー走行でトップに立ったのマルケス。総合11番手以下のライダーによって争われるQ1で上位につけたポル・エスパルガロ(KTM)とアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)の二人を加えた12名のライダーによって、気温23度、路面温度26度のドライコンディションでQ2は争われた。
午前中に行なわれたフリー走行3回目、Q2の直前に行なわれたフリー走行4回目でトップタイムを記録していたマルケスは、1回目のアタックで1分30秒424を記録してリーダーボードのトップに立つと、続く周回には1分29秒897とファステストを更新してトップで1回目のアタックを終える。
しかし、2回目のアタックラップの開始直後の4コーナーでマルケスは転倒。ピットに戻りマシンを乗り換えてコースインしたものの、時間切れとなってしまった。それでもマルケスが1回目に記録したタイムを上回る者はおらず、マルケスは今シーズン8回目のポールポジションからタイトル獲得に挑むことになる。
2番手に1分30秒246でヨハン・ザルコ(ヤマハ)が続き、日本GPから4戦連続となるフロントロウを獲得。初日から好調のアンドレア・イアンノーネ(スズキ)はフリー走行総合3番手でQ2に進出、1分30秒399を記録して開幕戦カタール以来のフロントロウとなる3番手を獲得した。
4番手に1分30秒460でホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が続いたが、ロレンソは1回目のアタックラップ中に13コーナーで転倒を喫し、2回目のアタックではタイム更新できなかった。
5番手に1分30秒589でダニ・ペドロサ(ホンダ)、6番手に1分30秒764でワイルドカード参戦のドゥカティのテストライダー、ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)が続き、フリー走行総合10番手でQ2に進出したバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は1分30秒848を記録して7番手に浮上。
Q1で2番手だったアレイシ・エスパルガロは1分30秒857で8番手に浮上したが、Q2の最後のアタックラップ中に最終コーナーで転倒を喫してしまった。
マルケスとタイトルを争うアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)は1分30秒961で9番手。タイトル獲得には優勝が絶対条件だけに、厳しいグリッドとなった。10番手に1分30秒972でアレックス・リンス(スズキ)が続き、Q1でトップタイムを記録したポル・エスパルガロ(KTM)は1分31秒044で11番手。
ポル・エスパルガロは、初日のフリー走行2回目で今シーズン10基目のエンジンを投入したことから、明日の決勝はペナルティとして、ピットロードからのスタートとなる。今年からMotoGPクラスに参戦するKTMは年間9基までのエンジン使用が認められており、その規定をオーバーしたことに対するペナルティ。フリー走行総合9番手でQ2に進出したジャック・ミラー(ホンダ)はQ2の終盤に転倒、1分31秒190で12番手となった。
以下、Q1のタイム順にマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が1分31秒030で13番手、ティト・ラバット(ホンダ)が1分31秒197で14番手。ラバットはQ1の終盤のアタックで転倒を喫した。ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が1分31秒216で15番手に続き、Q1で転倒を喫したカル・クラッチロー(ホンダ)は1分31秒297で16番手。
以下、17番手に1分31秒300でブラドリー・スミス(KTM)、18番手に1分31秒325でカレル・アブラハム(ドゥカティ)、19番手に1分31秒361でミカ・カーリョ(KTM)、20番手に1分31秒487でエクトル・バルベラ(ドゥカティ)、21番手に1分31秒578でアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、22番手に1分31秒625でスコット・レディング(ドゥカティ)、23番手に1分31秒775でロリス・バズ(ドゥカティ)、24番手に1分31秒816でサム・ロウズ(アプリリア)、25番手に1分32秒504でマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)の順となった。