スーパーGT第8戦、GT300クラスのポールポジションはシリーズリーダーとしてこの最終戦を迎えたグッドスマイル 初音ミク AMGが獲得した。谷口信輝がQ1をトップで通過し、Q2で片岡龍也がポールゲットを決める“完全ポールポジション”。王座へさらに一歩近づいたふたりが、予選回顧と決勝展望を語った。
グッドスマイル 初音ミク AMG
谷口信輝
「非常に嬉しいです。ライバルたちに1ポイントでも差をつけたいところでしたし、昨日(金曜)ドライバーズブリーフィングでここ(会見場)に来て、片岡と『明日、明後日もここに来たいな』という話をしていましたからね。まずは第一関門突破です。明日(決勝日)、またここに来たいと思います」
「僕と片岡の場合、Q1とQ2の担当はその時の状況を総合的に考えて決めるんですけど、今回は片岡から『僕、Q2やりたいです』という気合いがプンプン出ていました。僕もポール争いしたかったんですけど、彼は『もてぎのかたおか』ですから(笑)」
(ここで片岡が『もておか、です』と口を挟むと報道陣も含め、会場は笑いに包まれた)
「チャンピオンになれるかどうかは、僕たちが(みなさん報道陣に)聞きたいくらいですね。でも、獲るために頑張ってきましたし、獲るためにここに来ているのですから、あまり弱気にはならず、『獲る』という強い気持ちでいこうと思います」
片岡龍也
「自身初ポールということで嬉しいですし、それがこのチャンピオン争いにおける大事なタイミングで獲れたというのも嬉しいです」
「(公式)練習からマシンの調子は良く、谷口さんがQ1トップで帰ってきて、そこから引き継いで(ポジションを)落とすわけにはいかないというプレッシャーのなかでのアタックでした。正直、Q1は2位か3位くらいでいいのにな、と思いましたけど(笑)」
「しかもアタック中に『ARTA(BMW M6)のタイムが想定よりかなり速い』という話が入ってきて、『マジか!?』という感じだったんですが、そのぶん、イメージよりもちょっと攻めていった結果がポールポジションにつながったのかなと思います」
「正直なところ、明日のレースはどういうふうになるのかな、と思っています。タイヤもチームによっていろいろ違うみたいですしね」
「ただ、9点差つけてここに入ってきて、チャンピオンになれる確率は(その段階で)50:50くらいかなと。今日ポールを獲って1点追加、10点差にすることができたので、確率が少し上がったと考えて明日は戦いたいと思います」