グッドスマイル 初音ミク AMG 2017年のスーパーGTは11月11日、ツインリンクもてぎで第8戦の公式予選が行われ、スーパーGT300クラスはグッドスマイル 初音ミク AMGがポールポジションを獲得した。
2017年シーズン最終戦となるGTもてぎ。前日までは降雨予報もあったが、予選日は朝から陽が射し、汗ばむような陽気となった。
ノックアウト方式の公式予選は定刻の14時にスタート。気温17度、路面温度22度というドライコンディションのなか、まずはGT300全車出走による予選Q1が行われた。
■Q1
セッションスタートと同時に各車とも一斉にコースイン。タイヤやブレーキを入念に温めていく。ただ、そのなかでランキング4位につけるARTA BMW M6 GT3はアタックのタイミングをずらすためか、ピットに留まった。
ARTO 86 MC 101がウォームアップ中の4コーナーで単独スピン。また、Hitotsuyama Audi R8 LMSはQ1残り8分というところでガレージにマシンを戻してしまったが、そのほかのマシンは走行を続けてアタックラップへ。まずはB-MAX NDDP GT-Rが1分48秒337で暫定トップにつける。
セッション残り4分30秒を切ると初音ミクAMGが1分46秒825でトップに浮上し、アタック合戦が本格化。マネパ ランボルギーニGT3、VivaC 86 MCらがタイムシートの上位につける。
しかし、トップの初音ミクAMGのタイムを上回るマシンは現れないままチェッカー。2番手にマネパ ランボルギーニ、3番手にVivaC 86と続いた。シリーズチャンピオンを争うJMS P.MU LMcorsa RC F GT3、LEON CVSTOS AMG、ARTA BMWもトップ15圏内に入り、Q2へ駒を進めた。
その一方、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3やB-MAX NDDP GT-R、31号車TOYOTA PRIUS apr GTがQ1ノックアウトとなったほか、ガレージにマシンを戻したHitotsuyama AudiもアタックできないままQ1敗退となった。
■Q2
GT500クラスの予選Q1を挟んで、14時45分に予選Q2がスタート。各車とも続々とコースインしていったが、マネパ ランボルギーニはマシントラブルか、序盤はピットから動けず。セッション残り8分を切ったところで、ようやくコースへ向かった。
チェッカーまで5分を切ると、各チームとも本格的なアタックへ。すると、ARTA BMWを操る高木真一が1分46秒300のレコードタイムを叩き出し、トップに躍り出る。2番手にはVivaC 86 MC、3番手にD’station Porscheが続いていく。
LEON SLSは2番手に浮上するも1分46秒351でARTA BMWに届かず。すると、その後方からアタックをしていた初音ミクAMGの片岡龍也が全セクターでベストタイムを塗り替える驚異的なアタックを披露。1分46秒076までコースレコードを縮め、トップに浮上した。
初音ミクAMGの後ろでアタックラップに入っていたJMS RC Fは片岡のタイムを更新できないと判断したか、コントロールラインを通過することなくピットへ。この結果、初音ミクAMGが今シーズン2度目のポールポジションを手にすると同時に、PPポイント1点を獲得。ポイントランキングでのリードを10点まで広げることに成功した。
また、Q2アタッカーを担当した片岡にとっては、これがGTキャリア初ポールとなった。
「GT人生初ポールなので嬉しいです」と片岡。
「Q1で谷口(信輝)選手がだいぶ(ライバルを)ちぎってきてしまったので、プレッシャーになりましたけど、ポールポジションを獲れて良かったです」
2番手はARTA BMW、3番手はLEON SLS、4番手にはマザーシャシーのVivaC 86が食い込んだ。ランキング2位につけるJMS RC Fは8番手だった。
スーパーGT第8戦の決勝レースは12日(日)の13時30分にスタート。通常レースより距離が短い250kmでの争いとなる。