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スーパーGT:KeePer TOM’S LC500、タイトルへ好発進。もてぎ公式練習最速

2017年11月11日 10:52  AUTOSPORT web

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KeePer TOM'S LC500
2017年のスーパーGTは11月11日、ツインリンクもてぎで第8戦の公式練習が行われ、スーパーGT500クラスはKeePer TOM'S LC500がトップタイムを記録した。GT300クラスはグッドスマイル 初音ミク AMGが最速だった。

 2017年シーズン最終戦を迎えたスーパーGT。舞台となるのは例年同様、栃木県にあるツインリンクもてぎだ。サーキット上空には薄雲が広がっているが、ドライコンディションのなか、公式練習は定刻の8時45分にスタートした。

 セッション開始直後にアールキューズ SLS AMG GT3がコースオフしてグラベルでストップ。身動きが取れなくなったため赤旗が掲示された。その後アールキューズ SLSはマーシャルの助けも借りてコースへ復帰したため、セッションは8時53分に再開されている。

 その後、セッションは順調に推移。GT500はMOTUL AUTECH GT-Rが1分38秒304で暫定トップにつけ、2番手にカルソニック IMPUL GT-Rが続き、ニッサンGT-R勢がワン・ツーを築くが、直後にRAYBRIG NSX-GTが1分38秒129でトップを奪っていく。

 GT300クラスはポイントリーダーの初音ミクAMGとHitotsuyama Audi R8 LMSがタイムシートの上位を争う格好に。3番手にVivaC 86 MCが続いた。

 スタートから35分が経過した9時22分ごろ、ランキング首位につけるKeePer TOM'S LC500が1分37秒台に突入して総合トップに浮上。タイトル獲得へ盤石な走りを見せる。

 そのあともクラッシュなどはなく、各チームとも順調に周回。セッション残り1時間を切った時点ではKeePer LC500、WAKO'S 4CR LC500、RAYBRIG NSXというトップ3。4番手にフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R、5番手にZENT CERUMO LC500と続く。

 GT300はARTA BMW M6 GT3がトップに浮上し、2番手にHitotsuyama Audi、3番手には初音ミクAMGというオーダーとなった。


 9時50分ごろ、マッハ車検 MC86 GTNETがS字コーナー付近でスローダウン。そのまま、ゆっくりとしたペースでピットへ戻っていった。マッハ車検86についてはマシンからは異音が出ていたといい、ドライブシャフトが破損していたとの情報もある。

 GT300クラスの専有走行まで10分を切ったタイミングでシンティアム・アップル・ロータスが最終コーナーへの飛び込みでスピンしたほかは、黄旗などもなく混走時間は終了。10時10分から10分間のGT300専有走行時間を迎えた。

 GT300専有走行でも上位陣には大きな動きはなし。初音ミクAMG、ARTA BMW、Hitotsuyama Audiとタイヤメーカーの異なる3台のFIA-GT3カーがトップ3を締めた。なお、この専有走行ではマシントラブルで植毛 GT-Rが走行を行わなかった。

 その後、10時20分からのGT500専有走行は序盤こそタイム更新が少なかったものの、セッション残り2分を切るとアタック合戦が過熱。au TOM'S LC500、RAYBRIG NSX、KeePer LC500と次々と順位が入れ替わった。

 最後にトップタイムを塗り替えたKeePer LC500は1分37秒530までタイムを縮め、2番手のRAYBRIG NSXに対し、0.307秒のギャップを築いている。

 また公式練習終了後には、DTMドイツツーリングカー選手権の3メーカー車両が相次いでコースイン。GT500の3メーカー車両とデモランを披露している。

 2017年のスーパーGT第8戦もてぎ、決勝グリッドを決めるノックアウト方式の公式予選は14時から行われる。