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アロンソ、トヨタでのル・マン出場がほぼ確定との報道。「WEC数戦への参加」も視野に交渉か

2017年11月11日 07:12  AUTOSPORT web

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2017年F1第19戦ブラジルGP フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
マクラーレンのフェルナンド・アロンソが、2018年のル・マン24時間レースにトヨタから出場することがほぼ固まり、他のWEC世界耐久選手権数戦に出場することについても交渉中であると、BBC Sportが伝えた。

 将来のル・マン出場を目指すアロンソが、6日、トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)を訪問し、シート合わせを行ったと今週伝えられた。これにより、アロンソは今月開催されるWECルーキーテスト、そして来年のル・マンに出場する可能性がささやかれている。

 このうわさが持ち上がった際に、TMGのスポークスマンは取材に対して「その推測に対してコメントはしない」と返答したといわれている。

 10日、BBC Sportは、アロンソとトヨタは、ル・マン出場については基本的に合意しており、さらに2018年WECの「ほとんどのレース」に出場する可能性について交渉を行っていると報じた。BBC Sportによると、現時点で正式な契約は結ばれてはいないが、少なくともル・マン参戦は実現する見通しだということだ。また、今週発表されたWECルーキーテストのエントリーリストには掲載されていないものの、11月19日にバーレーンで開催されるこのテストにアロンソは参加する見込みだとBBCは述べている。

「ル・マンについては合意がなされている」とある消息筋がコメントしたという。
「シーズンの残りのレースについては今も交渉中だが、彼はほとんどのレースで走ることになりそうだ」


 ブラジルGPの週末を迎え、サーキットを訪れたアロンソに対し、トヨタとの契約について質問がなされたが、アロンソは明言を避けた。

「今のところ、コメントすることはない。ただのうわさだ」とアロンソは語ったということだ。

 アロンソは、F1モナコGP、ル・マン24時間、インディ500という世界三大レースを制するという夢を持っており、今年はインディ500に初挑戦した。2018年1月にはデイトナ24時間に参戦することがすでに決まっており、これはル・マン24時間挑戦への準備の一環であると考えられている。

 トヨタは来季以降のWECのプランについて明言はしていないが、LMP1クラスでワークス参戦する唯一のメーカーとして、活動を継続するものと考えられている。

 F1はまだ来季カレンダーを正式には発表していないものの、暫定版で見る限り、ル・マンなど、2018年中に開催される大部分のWEC戦がF1のスケジュールと重複しておらず、唯一、富士6時間とF1アメリカGPが同じ週末に行われる。

 アロンソは来年に向けてマクラーレンとの契約を延長、この際、F1と日程が重なっていない場合は他カテゴリーのレースに出場することが許されるという点でチームの合意を得たとも報じられていた。しかし、消息筋が言うようにWECの「ほとんどのレースで走る」ことについては、マクラーレン側は否定的な考えを示し、アロンソはF1に集中すべきだと述べている。