11月10日現地時間午後2時、ブラジルGPのフリー走行2回目が行なわれた。天気が崩れる予報だったが、ランチブレイクを挟んでも依然として雨は降らず、ドライコンディションのままセッション開始を迎えた。セッション中の降水確率は30%で、気温は29度、路面温度50度というコンディション。
FP1でトラブルに見舞われたトロロッソの2台はパワーユニット交換を強いられ、ピエール・ガスリーは今季7基目のICEと9基目のMGU-Hを投入しさらに15グリッド降格のペナルティが追加された。
雨が降らなかったため各チームとも通常のFP2と同じように改めてセットアップの確認とロングランを行ない、周回数を重ねていった。ここでも速さを見せたのはメルセデスAMG勢だったが、暑さが厳しくなったためかタイヤのグリップ感低下に苦しむマシンも少なくなく、ルイス・ハミルトンもFP1より0.3秒遅い1分9秒515までしかタイムを刻むことができない。
25分を過ぎたところでフェルナンド・アロンソは「デプロイメントが効かない」と急きょピットに戻ってきたが、ピットガレージで修復作業を行なってすぐにコース復帰を果たした。
午後2時41分にはマーカス・エリクソンが高速のターン11でリヤが流れてコースを飛び出し、バリアにヒットしてマシンにダメージを負ってしまいピットガレージでジャッキアップされ修復作業に入ることになった。
その1分後にはストフェル・バンドーンもターン2でスピンを喫したが、マシンにダメージを負うことはなく走行を続けた。午後2時56分にはロマン・グロージャンがターン4でリヤが流れてスピンしコースオフしたがこちらもダメージはなかった。
午後3時を回りセッションが残り20分を切ったところでサーキットの一部では小雨が降り始めたが、空はまだ晴れている。どのマシンもドライタイヤのまま走行を続け、そのまま90分のセッション終了を迎えた。
アロンソはセッション終了直前に再び「デプロイメントがおかしい。同じトラブルかもしれない」と訴えるが、チームは「良いテストになる」とチェッカードフラッグまで走り続けることを指示した。
セッションを終えてFP2もトップタイムはハミルトンで1分9秒515。0.048秒差で2位バルテリ・ボッタス、3位は0.228秒ダニエル・リカルド、4位に0.360秒差でセバスチャン・ベッテルと3強が僅差で並んだ。
その後方7位にはエステバン・オコンが0.791秒差、8位フェリペ・マッサは0.858秒差、9位ニコ・ヒュルケンベルグは0.881秒差、10位にアロンソが1.140秒差と中団グループも4チームが入り乱れて接戦の様相を呈している。