映画『消された女』が、2018年1月20日から東京・シネマート新宿ほか全国で順次公開。特報映像が公開された。
同作は、実際に起きた拉致監禁事件をモチーフにした作品。韓国では「保護者2人の同意と精神科専門医1人の診断があれば、患者本人の同意なしに保護入院として強制的に入院させることができる」という精神保健法第24条を悪用し、親族などを精神病院に入院させる事件が頻繁に起こっていたという。
『消された女』は道を歩いていたところを理由もわからないままに拉致され、精神病院に監禁された女性カン・スアの体験を描いた作品。薬物投与や暴力に晒され、さらに殺人事件の容疑者として収監されるスア役をカン・イェウォン、彼女が記した手帳を入手し、取材を試みるテレビプロデューサー・ナムス役をイ・サンユンが演じる。監督はGODや東方神起、神話などのPVに携わったイ・チョルハ。
特報ではスマートフォンの画面を意識した縦型の映像となっており、通話中に突如拉致されるスアの様子が捉えられている。
なお精神保健法第24条を悪用した強制入院は、同作の公開から数か月後となる昨年9月に憲法違反と判断され、入院時には本人の同意が必要となった。