ベントレーは11月9日、2018年からGT3マーケット向けに投入を予定する、新型ベントレー・コンチネンタルGT3を発表した。内面、外面ともに大幅に刷新されており、近年のGT3レースに対応した印象となっている。
ベントレー・コンチネンタルGT3は、ラグジュアリークーペであるコンチネンタルのレーシングバージョンとして、2013年に公開。14年からベントレー・モータースポーツによりブランパンGTシリーズに参戦したほか、多くのカスタマーが採用。日本でもスーパーGT300クラスにEIcars BENTLEY GT3が2017年から参戦した。
そんなコンチネンタルGT3だが、2018年に向けて9月にフランクフルトショーで公開された新型コンチネンタルをベースとした“第2世代”がデビューすることになった。モータースポーツテクニカルパートナーであるMスポーツのデザイナー、技術者とともに、ベントレーの社内チームが設計を担当。ロードカーから設計されたアルミニウムベースのボディながら、1300kg以下の重量までダイエットされ、理想的な重量配分を実現しているという。
また、4リッターツインターボエンジンは再設計され、ドライサンプ、吸排気系の見直しが行われた。リストリクター非装着時のパワーは550馬力を越えているという。さらに、空力は先代が市販車然とした印象だったものの、大柄なディフューザーをはじめ、風洞実験を経て前後ともに大幅に刷新されている。サスペンション、またスーパーGTでも課題となっていたブレーキシステムもリニューアルされているという。
新型コンチネンタルGT3は、イギリス、フランス、ポルトガルで6ヶ月のテストプログラムをすでに開始。2018年のデビューを目指している。ベントレーによればブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップへの参戦に加え、インターコンチネンタルGTチャレンジへのエントリーも発表。すなわち、来季開催される鈴鹿10時間でも見ることができるかもしれない。カスタマーへの販売は、2018年6月が予定される。