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カワサキがミラノショーで電子制御サス搭載のNinja ZX-10R SEを出展

2017年11月09日 16:12  AUTOSPORT web

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カワサキNinja ZX-10R SE(アメリカ仕様)
カワサキはイタリアのミラノで11月9~12日に開催中のEICMA2017(ミラノショー)に、2018年の海外向けモデルNinja ZX-10R SEを出展した。

 スーパースポーツモデル、ニンジャZX-10R SEはニンジャZX-10Rのハイグレードモデル。スーパーバイク世界選手権(SBK)ではカワサキ・レーシングチームのジョナサン・レイが2015年から2017年にかけて3連覇を達成しているが、そのレイが駆ったチャンピオンマシン、ニンジャZX-10RとニンジャZX-10RRのパフォーマンスをより身近に感じられるものになっている。

 ニンジャZX-10R SEの基本的な車体構成はベースモデルと共通で、998cc水冷4ストローク並列4気筒エンジンにアルミニウムツインスパーフレームが採用されている。

 このモデルの特徴としては、まずカワサキがショーワと共同開発した最先端の電子制御サスペンションシステム『カワサキ・エレクトロニック・コントロール(KECS)』が搭載されていること。

 これはニンジャZX-10Rで採用されたハイスペックバランスフリーフロントフォークとバランスフリーリアクッションに電子制御が追加されたもので、路面状況やマシンの状態に合わせて常に最適な減衰力制御を実現する。

 また、ホイールはマルケジーニ社と共同開発。アルミ鍛造ホイールにより慣性モーメントを低減させ、軽快なハンドリングになっているという。

 走行モードとしてはロード、トラック、マニュアルの3モードから選択が可能。ロード、トラックモードではストリートやサーキット走行に適したセッティングに。マニュアルモードではライディングスタイルに合わせてセッティングすることが可能だ。

 この3モードすべてにおいて、KECSが適したダンピング量やストロークスピードなどを調整する。さらに、ニンジャZX-10R SEにはカワサキクイックシフターが搭載されるなど、サーキットでの速さと街乗りでの快適性を高次元で両立した一台となった。

 カラーはメタリックフラットスパークブラック×メタリックマットグラファイトグレー。なお、ニンジャZX-10R SEは海外向けモデルで、価格は未定となっている。