今季のGP3タイトルを獲得したジョージ・ラッセルが、今週末のブラジルGPでFP1初出走を果たすことが決まった。
フォース・インディアは、イギリス出身で19歳のラッセルに、セルジオ・ペレスに変わって金曜午前のフリー走行に出走する機会を与えた。ラッセルは今月末のアブダビGPでもFP1に参加することになっており、その際にはエステバン・オコンの代役を務める。
今回の決定を受けて、ラッセルは以下のように述べた。
「ブラジルとアブダビでサハラ・フォース・インディアのためにフリー走行を走れることに、とても興奮してるよ」
「2017年は素晴らしいチャンスにあふれた年だった。F1に2度も出走してシーズンを締めくくれるなんて、最高だ」
「僕は『VJM10』のドライブは初めてだし、インテルラゴスでも走ったことがない。この挑戦を本当に楽しみにしている」
「この機会を与えてくれたサハラ・フォース・インディアに心からの感謝を伝えたい。また、支援を続けてくれているメルセデスにも感謝している」
フォース・インディアのチーム代表でマネージングディレクターのビジェイ・マリヤは、以下のようにコメントしている。
「ジョージにこの機会を与えられることを、喜ばしく思っている」
「彼は新進気鋭の才能の持ち主だ。我々はGP3での彼の成功をつぶさに観察してきた。ジョージはすでに我々のシミュレーターを何度か試したことがあり、チームとも上手く仕事をしている」
「我々がコンストラクターズ選手権4位の座を確実にした今こそ、未来に目を向ける理想的なタイミングなのだ。ジョージにフリー走行デビューのチャンスを与えることで、彼のポテンシャルを評価することができる」
ラッセルはARTからGP3に参戦して4勝をあげ、チームメイトで同僚のジャック・エイトケンを打ち負かす形でシリーズタイトルを獲得。GP3選手権最終戦は、今月末にアブダビで開催される。
メルセデスのジュニアドライバーであるラッセルは、8月にハンガロリンクで行われたインシーズンテストの際に、同チームの『W08』を走らせた経験を持つ。
フォース・インディアでは、チームのテスト兼開発ドライバーのアルフォンソ・セリスが、オーストリア、ハンガリー、メキシコGPのFP1で『VJM10』のステアリングを握っている。
セリスはアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスでメキシコGP後に行われたピレリのタイヤテストにも関わった。このテストにはフェラーリのジュニアドライバーで、来季のF1昇格が有力視されているザウバーのシャルル・ルクレールも参加していた。