MotoGP第18戦バレンシアGPの開幕前に、モビスター・ヤマハMotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシ、モンスター・ヤマハ・テック3のヨハン・ザルコが意気込みを語った。
マーベリック・ビニャーレス(MotoGPクラスランキング3位)
前戦マレーシアGP終了時点でランキング3位を確定させたマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)。シーズン序盤はチャンピオンシップをリード、中盤以降やや失速気味だったが、MotoGPクラスではベストランクを獲得。最終戦では今季4勝目をめざす。
バレンシアではMoto3時代の2013年に1勝を記録。MotoGPクラス1年目の昨年は予選4番手から5位に入賞している。
「ポジティブな気分でバレンシアに臨む。アジア、オセアニアの3連戦の後、自宅で過ごし、トレーニングを行ない、リラックスすることができた。リカルド・トルモサーキットは大好きなコース。僕のライディングスタイルに合っている」
「天気も安定しているようなので、最終戦を表彰台で終えることができるよう100%プッシュしよう。すでに次のシーズンにも集中している。来週行なわれるテストでも頑張りたいと思う」
バレンティーノ・ロッシ(MotoGPクラスランキング4位)
第13戦サンマリノGP直前のケガにより、1戦を欠場したことからタイトル争いから脱落してしまったバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。しかし、続く第14戦アラゴンGPで予想以上に早い復帰を見せ、第16戦オーストラリアGPでは接戦のバトルを制して復帰後初表彰台となる2位に入賞、前戦マレーシアGP終了時点でランキング4番手につける。
バレンシアのMotoGPクラスでは2003年と2004年に優勝、通算8回表彰台を獲得した経験を持ち、直近では2014年に2位に入賞している。
しかし、ロッシにとってバレンシアは、2006年に故ニッキー・ヘイデンとタイトルを争いながら、自身の転倒で連覇を失い、2015年にはポイントリーダーとして最終戦に臨みながら、直前のマレーシアGPでのマルク・マルケスとのセパンクラッシュ事件により、最後尾スタートのペナルティを受けた結果、ホルヘ・ロレンソとのタイトル争いに敗れることになった苦い思い出の地でもある。
「いよいよシーズンのラストレースだ。シーズン終盤はエキサイティングではなかったけど、3連戦を通じて、バイクに関するデータを増やすことができたし、ドライでは常にいいレースができている」
「バレンシアでも天気に恵まれ、最高の状態で仕事に取り組めることを願っている。チャンピオン争いには加わっていないが、とにかくいいレースがしたい。来週の2日間のテストで2018年に向けた仕事を始めるつもりだ」
ヨハン・ザルコ(MotoGPクラスランキング6位)
ルーキー・オブ・ザ・イヤー、インディペンデントチームトップをすでに獲得しているヨハン・ザルコ(ヤマハ)。前戦マレーシアGPでは今季2度目の表彰台を獲得、MotoGPクラスベストリザルトとなる2位に入賞した。
バレンシアではMoto2時代の2013年と2014年に3位入賞。昨年は優勝を飾っている。
「もう最終戦だ。今シーズンはあっという間だったが、とてもおもしろいシーズンになった。最終戦となるバレンシアに向けて、ここ数戦のポジティブなフィーリングと高いレベルの自信を持って臨むことができてとてもうれしい」
「金曜日と土曜日にトップ3に加わることができるポテンシャルがあるかどうかを見たい。表彰台争いに加わりたいし、初優勝にもトライしたいが、どうなるだろう。とにかくバレンシアGPを楽しみたいね」