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三代目JSB、今年の“シェアハピ”はダンスから歌へ? 「J.S.B. HAPPINESS」の新鮮さを分析

2017年11月09日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 1999年(平成11年)から始まり、今や定番となった11月11日の「ポッキー&プリッツの日」。そして欠かせない存在であるのが江崎グリコ・ポッキーのCMに出演する、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEのメンバーだ。ポッキーのCMにはこれまでも新垣結衣や忽那汐里が出演し、切れ味鋭いポッキーダンスを披露してきた。


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 ポッキーと三代目のコラボが始まったのは、発売50年目という記念すべき年を迎えた2015年。メンバーのうち、小林直己、岩田剛典、登坂広臣の3人がCMに出演し、「Share The Love」に乗せてキャッチーなダンス(通称:シェアハピ ダンス)を披露していた。< let me share the love with U>という登坂広臣の声に続くメロディを聴くとつい踊りだしたくなるほど、「Share The Love」といえばシェアハピ ダンスのイメージがついている。この“シェアハピ”はポッキーのブランドスローガン「Share happiness!」にちなんだもの。「シェアハピダンスコンテスト」も行なわれるなど、ピンと伸ばした指と腕の動きが特徴的なシェアハピ ダンスは、動画系SNSを通して学生を中心に一気に広まり、「R.Y.U.S.E.I.」のランニングマンに続いてグループの存在感を印象付けるものとなった。


 シェアハピ ダンスは決して簡単なものではないが、いかにクールな表情で踊れるかがポイントのように思う。2016年も3人はCMに出演。2015年に続きシェアハピ ダンスを踊り、ポッキーのCMにとっては欠かせない存在になっていった。


 そして2017年、満を持して三代目JSBメンバーの7人全員がCMに登場することに。今回のCMに使われているのは、12月13日発売の新シングルの表題曲でもある「J.S.B. HAPPINESS」。彼らはこれまで、「J.S.B. LOVE」「J.S.B. DREAM」を発表しており、「J.S.B. HAPPINESS」はいうなれば“J.S.B.シリーズ”第3弾というべき楽曲だ。彼らの所属事務所・LDHの社名が、「LOVE DREAM HAPPINESS」の頭文字をとったものであることを踏まえると、グループにとっても重要な位置付けの楽曲であることがわかる。


 「J.S.B. HAPPINESS」は<君にエールを送り続けてる>と爽やかに歌う応援ソングで、「Share The Love」とは大きく雰囲気が異なる。「Share The Love」は“みんなで踊って楽しむ”楽曲だったのに対し、「J.S.B. HAPPINESS」は“みんなで歌って楽しむ”楽曲だ。パフォーマーであるメンバーも今回は派手なダンスは見せていない。CMではシンガロングしたり、メンバーとともに<J.S.B. HAPPINESS>と笑顔で歌う観客の姿が映されているのが印象的だ。先述したような過去のポッキーのCMを見ても出演者が“踊る”ことが多かったため、観客とともに三代目JSBメンバーが“歌う”今回のCMは非常に新鮮だった。


 歴代CMを振り返ると、大人数でともに踊るなど、“シェアハピ”を体現してきたものばかり。そんな“シェアハピ”精神は、観客を巻き込んだパフォーマンスで楽しませる三代目JSBにも共通している。それはダンスにおいても歌においても変わらぬものだろう。もちろん今回のCMにも、根幹にあるみんなで一つになって楽しもうとする思いは生き続けている。今年の11月11日は「J.S.B. HAPPINESS」を口ずさみながら、仲間とポッキーをシェアするのも楽しいかもしれない。(村上夏菜)