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黒木華が栞子、野村周平が大輔 実写映画『ビブリア古書堂の事件手帖』

2017年11月08日 19:41  CINRA.NET

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『ビブリア古書堂の事件手帖』 ©2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会
実写映画版『ビブリア古書堂の事件手帖』の主演キャストと監督が発表された。

三上延の小説『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズは、鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」の店主・篠川栞子と、本が読めない青年・五浦大輔が、客が持ち込む古書の謎や秘密を解き明かしていく様を描いた作品。2013年には剛力彩芽主演でテレビドラマ化もされた。

2018年に公開される実写映画版では、栞子役を黒木華、大輔役を野村周平が演じる。監督は映画『しあわせのパン』『繕い裁つ人』などの三島有紀子。発表にあわせて、栞子に扮した黒木華、大輔に扮した野村周平のビジュアルが公開された。

黒木華は「表紙に描かれている栞子さんのビジュアルが強く印象に残っていて、そこがプレッシャーでもありましたが、ぼそぼそ喋るところだったり、人の目をぱっと見られないところだったり、雰囲気を近づけられるよう意識しました」とコメント。野村周平は「本作で僕は五浦大輔という、過去の経験から本が読めなくなった青年を演じていますが、僕も活字に少し苦手意識があったりするので(笑)、大輔と共通点が多く、すごく入りこんで演じられています」と語っている。

原作者の三上延は、「今回の映画化にあたって、脚本段階で三島監督をはじめとするスタッフの皆さんと何度か打ち合わせをさせていただき、原作を安心してお任せできると確信しました。私だけではなく原作の読者の皆さんにとっても、映画ならではの素晴らしく新しい『ビブリア』になっていることを期待し、楽しみにしています」と期待を寄せている。

■黒木華のコメント
以前から原作は読んでいて、とても面白かったので今回のお話をいただいた時はうれしかったです。表紙に描かれている栞子さんのビジュアルが強く印象に残っていて、そこがプレッシャーでもありましたが、ぼそぼそ喋るところだったり、人の目をぱっと見られないところだったり、雰囲気を近づけられるよう意識しました。また監督と「何か癖があるといいよね」とお話している中で、頭を掻くとか、推理をする時は人の目をバシッと見るとか、細かい仕草を詰めていきました。
三島監督とは『繕い裁つ人』に続きお仕事するのは2回目なので、すごく嬉しいです。監督はいつも撮りたいものに明確なイメージを持たれていて、男らしい部分もありながら、撮られるものは女性的で、自分が気付かないところにも気づいてくださり、とても細やかな方だと思います。ご一緒していて面白いです。野村さんとは初共演でした。TVなどで見ている姿とあまり変わらずとても面白い方で、いつも現場を盛り上げて下さり、楽しかったです。
この作品はミステリー映画として謎解きがすごく面白く、さらに栞子と大輔の恋愛など、いろいろなところに注目してお楽しみいただける作品だと思います。原作ファンの方にも、原作を読んでいない方にも楽しんでいただきたいです。

■野村周平のコメント
原作についてはもともと知っていました。大ヒットしている話題作の映画化に声をかけていただき、とても嬉しかったです。本作で僕は五浦大輔という、過去の経験から本が読めなくなった青年を演じていますが、僕も活字に少し苦手意識があったりするので(笑)、大輔と共通点が多く、すごく入りこんで演じられています。三島監督とは今回初めてご一緒しました。いい時はすごく褒めてくださりますし、アメとムチで上手に僕のことを躍らせてくれます。黒木さんは、最初は物静かな方という印象がありましたが、たくさん話しかけてくださり、一緒にいてとても楽しい方です。今回共演できて本当によかったです。この作品には本の魅力が詰まっています。ゆったりとした、ビブリアの魅力的な世界観に浸っていただきたいです。キュンとするような淡いラブストーリーもあります。そして何より、本が読みたくなるような作品だと思います。ぜひこの映画を観て、本を読んでいただけたらなと思います。

■三上延のコメント
小説家にとって作品は子供のようなものですが、ひとたび世に出た瞬間に小説家だけのものではなくなります。読んでくださった方のものにもなり、映像化されればスタッフやキャストのものにもなるのです。自分の手を離れるからこそ、巣立っていった先でできるだけ多くの方に愛され、幸せになって欲しい、というのが原作者の願いです。
今回の映画化にあたって、脚本段階で三島監督をはじめとするスタッフの皆さんと何度か打ち合わせをさせていただき、原作を安心してお任せできると確信しました。私だけではなく原作の読者の皆さんにとっても、映画ならではの素晴らしく新しい『ビブリア』になっていることを期待し、楽しみにしています。

■三島有紀子監督のコメント
・原作を読んで感じたこと
三上延さんの書かれた古書堂の世界に魅了され、自分の描きたい世界観ととてもリンクすると感じました。書いた作家の想い、読んでいた人の想いがひとつの本という形になってそこに存在している。そんな空間(ビブリア古書堂)にまず実際に行きたいと思いました。それに、栞子さんと大輔、それぞれのキャラクターと会いたいと思いました。

・『ビブリア古書堂の事件手帖』を実写映画化するにあたって大切にしていること
自分自身、小説との出会い、一冊の本との出会いから多くの心の変化が生まれました。知らない世界を知る喜びは、痛かったり辛いときも含めて、心を豊かにしてくれます。
古書店に置いてある古い本には、いろんな人のそんな心の変化がいくつも積み重なっているように思います。だからこそ、古い本を通じて“受け継がれる想い”を大切に描けたらと思いました。
そして、古書堂に関しては何度でも行ってみたいと思えること、キャラクターに関しては会ってみたい、ずっと一緒にいたい、と思えることを大切に考えながら演出しました。

・黒木華、野村周平について
栞子さんは黒木華さん以外に考えられませんでした。まず、実際に本を読む人で本を読む姿が栞子さんと重なる人は誰か・・・そして、繊細な心の変化を見せてくれる人・・・黒木華さんだ!と思いました。『繕い裁つ人』でご一緒させていただいていますし、演技については絶対の信頼があります。
黒木さんが、知性あふれる、それでいて少し変人でシャイで、限りなく愛おしい栞子を生んでくれました。
月の光りのような栞子に対して、大輔は太陽のような人にやってもらえたらと思っていました。野村周平さんは、存在するだけでまわりの人の心がほぐれて明るくなり、根底に流れる心の強さみたいなものを感じました。野村さんが、ダメな男だけどストレートで素直な大輔を、楽しくそして深く演じてくれています。

・ファンへのメッセージ
「これは、古い本と、それをめぐる人間のおはなし」です。
ある本を読んでいた人の想いがその本に託され、長い年月を経て、古書店を通して誰かの手に渡り、その想いが違う形で結実するということがあるような気がしてなりません。そんな、受け継がれていくモノ(本)としての魅力、あたらめて小説という中身の魅力、それらにまつわる人間たちの魅力を、栞子(黒木さん)と大輔(野村さん)とともに、お届けしたいと思います。
I'm sure you are going to love it!
みなさまに、この作品を、きっと、気に入っていただけると信じています。