11月7日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で、山尾志桜里衆院議員が不倫疑惑の相手である倉持麟太郎弁護士を顧問として起用した件について、経済評論家の勝間和代さんが、「疑われている人をわざわざ起用して、世の中を混乱させるという行為が"ナシ"」とジャッジ。
「政策を作るにあたって、国民がどう思うかに対する配慮ができない人」
などと苦言を呈する場面があった。(文:okei)
「政策通はいくらでもいる。彼じゃなくてもいいと思う」
不倫疑惑によって民進党を離党し、無所属で衆院選に立候補して当選した山尾志桜里議員。不倫疑惑の相手である倉持氏を政策顧問として起用したことが分かり、多くの批判が上がっている。
番組では、コメンテーター4人にこの起用が「アリ」なのか訊いたところ、勝間さんだけが「ナシ」と答えた。勝間さんは、「私はこの2人が男女の関係かどうかはあまり興味がないですけれど」とした上で、
「そういう関係にあると思われている人をわざわざ起用して、世の中を混乱させるという行為がナシだと思っている」
「選挙民も国民も混乱しますし、こうやって皆で議論に時間を使わなきゃいけないことすらもったいない」
とキッパリ。怒っている様子はなく冷静に話していたが、かなり否定的だ。
さらに、「政策通なんていくらでもいるんでしょうから、彼じゃなくてもいいと思う」と指摘し、
「政策を作るときは『他人がどう思うか、国民にどう受け止めるか』ということがすごく重要。それに対する配慮ができない方なんだなと思いました」
と、政治家としての資質を疑うようなコメントまで飛び出した。
山尾氏は「攻撃的な人」「勝気も勝気、そりゃあもう。男勝り」
一方、「アリ」とした坂東英二さんは、「仕事とプライベートは関係ない。下半身は問わない。そんなこと言ったら歴代の政治家なんて…」などと、不倫は罪ではなく「ありがちなこと」と考えている様子だった。つまり疑惑は晴れていないのだ。さらに、山尾議員が初出馬したときに応援に行ったことを明かし、「攻撃的なかたですよ。ご主人も本人も検事。勝気も勝気、そりゃあもう。男勝り」などと、山尾氏の性格を語る場面もあった。
街頭インタビューでも意見は分かれ、「不倫をしてない前提ならアリだと思う」と肯定派がいる一方で、「相手を責める時には非常に強いが、自分のことはすべてオッケーにしてしまうというイメージがある」「ナシ。山尾さんが受かったことが不愉快」など、やはり厳しい批判も多かった。
番組では視聴者にもジャッジを求め、2110ポイント対5709ポイントで「ナシ」が多数を占めている。
山尾氏が潔白だったとしてもこうした言われ方をしてしまうのだから、山尾氏に投票した有権者は複雑な思いになるだろう。やはり顧問起用はリスクが大きい決断だったのではないか。
神奈川新聞によると、山尾氏は倉持氏を起用した理由について「改憲を目指す安倍晋三政権に対抗するため、憲法や安全保障問題で政策の方向性が一致する倉持氏との連携が不可欠であるとし、起用を決断した」と説明しているとのことだ。