ストライプインターナショナル(以下、ストライプ)が11月8日、べトナムでウィメンズカジュアルアパレルの店舗展開数第2位のネム(NEM)グループのアパレル事業を買収したことを発表した。日系アパレル企業としては初めてベトナム市場に本格進出する。
ベトナムにおいては、今年10月にネムグループのアパレル事業資産を承継するSTRIPE VIETNAM Joint Stock Company(以下、ストライプベトナム)を設立した。ストライプが同社の株式を取得し、取締役会議長はストライプ代表取締役社長の石川康晴、代表取締役社長はストライプ常務取締役の張替勉が就任。グループ会社として事業展開を行っていく。
ネムグループは、SPAウィメンズカジュアルブランド「NEM」をハノイ・ホーチミンを中心に44店舗展開。20代から40代の働く女性をターゲットに、近年では年に10店舗以上の出店と20%超のペースで売上高を伸ばしてきた。ストライプは、ASEAN市場における事業拡大を中長期の重要戦略とし、その中でも急速な人口増加と経済発展を続けるベトナムを最重点国の一つと位置付ける。ASEAN市場における積極的な戦略推進のため、ネムグループの事業買収に至ったという。
ストライプの石川康晴代表取締役社長は「ベトナム市場においてNEMは今後も大きく伸長するポテンシャルがあり、当社がこれまでの事業で培ったノウハウを提供することで、将来的には売上高80億円、営業利益20億円(営業利益率25%)規模のビジネスに成長させたい」とコメントしている。