4度目のタイトルを決めたばかりのルイス・ハミルトンに、脱税疑惑が勃発した。ICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)が入手した『パラダイス文書』の中から記録が見つかったもので、フランスの国営放送F2などが伝えたところによれば、ハミルトンは自家用ジェット機を購入した際、複数の架空リース会社を設立。
それらを経由して、租税回避地(タックスヘイブン)のひとつであるイギリス領マン島を利用して、370万ユーロ(約4億9千万円)の付加価値税を逃れたとされる。
フランスF2によれば、ハミルトンが購入した自家用ジェット機は、業務リース目的の場合は付加価値税が免税となる。
しかしハミルトンは頻繁に私的使用した疑いがあり、脱税での刑事訴追の恐れもあるという。同局がその点をハミルトンの弁護士に問い合わせたところ、「まったく根拠のない、ひどい個人攻撃だ」と反論。
「資金がマン島を経由しても、イギリス本国や他のヨーロッパ諸国に比べて、際立った恩恵があるわけではない。手続きは合法的で、通常の節税に過ぎない」とのことだ。
ハミルトン自身は沈黙を守っているが、今週末に行われるブラジルGPでの発言が注目される。