全日本ロードレース選手権第9戦(最終戦)鈴鹿、JSB1000クラスの決勝レース1、2ともに苦戦し、タイトルを逃したヨシムラスズキMOTULレーシングの津田拓也。レース後、チーム監督を務める加藤陽平監督が最終戦を振り返った。
津田は決勝レース1を8位で終え、2位表彰台を獲得した高橋巧に逆転されランキング2番手に後退。決勝レース2で逆転チャンピオンを目指したが、最終的には5位でフィニッシュし、ランキング2位でシーズンを終えた。
レース後、加藤監督は「(最終戦を)ポイントリーダーでは迎えましたが、これまで未勝利で来て、最終的に実力勝負となったときにチャンピオンを獲得できるような力がなかったというのが正直なところです」と語る。
「問題点ははっきりわかっています。それを解決するためのアプローチを模索しているというところで、これから開幕までのテストで今ある問題を解決できれば(2018年シーズンは)飛躍の年にできると思います」
2017年シーズンの津田の走りに関してはどう感じたのだろうか。
「(津田選手については)去年もかなり苦しい戦いをしました。今年は(マシンが)新型になって彼のモチベーションも上がってきたなかで、開幕戦は思ったようにいかないスタートでしたが、表彰台にも上がって粘り強い走りというのは今年も感じました」
ホンダに逆転され、タイトルを逃したヨシムラ。加藤監督は最後に「最終戦はトップ争いに入れなかったのはチームとしてもライダーとしてもショックでした。来年はなんとかチャンピオン争いをしながらトップ争いもできるように、この冬に頑張っていきたいです」とリベンジを誓った。