フォルクスワーゲン・モータースポーツは11月7日、2018年下期に投入を予定しているフォルクスワーゲン・ポロGTI R5のプレビュースケッチを公開した。
2016年限りでWRC世界ラリー選手権の最上位クラスでのワークス活動を終了したフォルクスワーゲン。現在は2017年内に発売予定の第6世代ポロをベースとして、ラリー競技でカスタマーチームから人気を博しているR5規定車の開発を進めている。
フォルクスワーゲン・モータースポーツにとって、このポロGTI R5は2016年から世界各地のレースを戦っているゴルフGTI TCRに続くカスタマー向け車両だ。
今回、スケッチイメージが公開されたポロGTI R5は、270馬力を発生し、WRCを含む世界中のラリーを戦うプロフェッショナルチームに供給される見込み。
フォルクスワーゲンによれば、マシンの開発は2017年初頭から本格化。フォルクスワーゲン・モータースポーツのテクニカルディレクター、フランソワ-クサビエ・ドゥメゾンらが開発に携わっているという。
マシンは市販予定のポロGTIと同様、4気筒ターボエンジンを搭載。4輪駆動や5速シーケンシャルトランスミッション、そのほかレギュレーションで定められる各種安全装備が備えられる。
「ポロGTI R5で、我々が成し遂げたWRC4連覇という成功をカスタマーチームにもたらしたい。また、ファーストクラスのラリーカーをWRCから地方選手権まで、あらゆる大会に供給したい」と語るのはフォルクスワーゲン・モータースポーツのスベン・スミーツ代表。
「2018年の実戦デビューを目指し、ポロGTI R5に厳しいテストを行って世界中のあらゆるコンディションに対応できるようにする」