ルノーF1のマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、ルノーはパワーユニットが抱える信頼性の問題解決に本気で取り組まなければならないと話している。
F1メキシコGPでは、カルロス・サインツJr.とニコ・ヒュルケンベルグがいずれも完走できなかったばかりか、さらにふたりのリタイアがルノーの苦境に追い打ちをかけた。レッドブルのダニエル・リカルドとトロロッソのブレンドン・ハートレーのリタイア原因も、ルノー製パワーユニットに関係するものだったのだ。
「メキシコGPは、いくつものメカニカルな問題が発生したために特に難しいレースになった」とアビテブールは語り、次のように続けた。
「我々は迅速かつ強力な対応策を講じるという明確な意志を持っている。メキシコのコース特性が我々の弱点を浮き彫りにした」
「エンジンのパフォーマンスについては、今季いくつかのレース結果で証明されているように、大きく進歩した。ルノーにとってメキシコでの光明は、リカルドのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンが勝利をあげたことだ」
「我々がパフォーマンスと信頼性のバランスをうまく取れていなかったことは明らかだ。マックスがメキシコで見事な勝利を飾ったとはいえ、今は我々自身とカスタマー両方のために、信頼性を高めなければならない」
ルノーF1は現在コンストラクターズ選手権7位につけており、6位のトロロッソとはわずか5ポイント差だが、5位のウイリアムズには28ポイント離されている。
「今シーズン、我々はコンストラクターズ選手権で5位に入るという目標を自らに課していた。これを達成することは計算上はまだ可能だが、もはや厳しいだろう」
「あと2戦残っている。今週末が終わった時点で6位に上がれているよう、やれることは何でもするつもりだ」
「インテルラゴスは、多くの熱狂的なファンの眼前でしばしば予測を超えるレースが展開されることで有名なコースだ。ときには天気も重要な役割を果たす」
「しかし、雨が降ろうが晴れようが、我々はふたりのドライバーと『R.S.17』がポジティブな力を発揮することを確信している。熱狂するファンたちの姿を見て、その歓声を聞くことは、いつでも楽しいものだ。ブラジルGPは多くの点でとても素晴らしいレースなのだ」
アビテブールは、次戦ブラジルGPと11月下旬の最終戦アブダビGPを終えた後、2018年以降にルノーが好成績をあげることを期待している。
「チームはこれまで通り自信を持って一致団結していく。それはシーズンの終了にかけての時期や、さらに2018年の準備をする上でも、我々が進化し続けるために不可欠なことだ」
「我々はそのための手段を持っている。我々の組織は安定していて、強固で、かつ高い能力を有しているのだ」