2017年のブランパンGTシリーズに参戦したストラッカ・レーシングは、2018年からメルセデスAMGのパフォーマンスチームに昇格。メルセデスAMG GT3でブランパンGTエンデュランスカップとインターナショナルGTチャレンジ(IGTC)に挑む。
2016年まではWEC世界耐久選手権のLMP2クラスに参戦していたストラッカ・レーシング。2017年は戦いの場をブランパンGTに移し、マクラーレンとパートナーシップを結んで、4台のマクラーレン650S GT3を投入していた。
しかし、2017年シーズンは思うような結果を残せず。獲得ポイントはわずか33点にとどまり、チームランキング12位と苦戦を強いられた。
そんなストラッカは2018年シーズン、マクラーレンに代わってメルセデスAMGとタッグを構築。高待遇を受けられるパフォーマンスチームとしてブランパンGTとIGTCに挑む。
ストラッカとメルセデスAMGの初戦は2018年2月に行われるIGTC開幕戦のバサースト12時間。その後もスパ・フランコルシャンや鈴鹿サーキット、ラグナ・セカなどで行われるシリーズ全戦に挑む。
「ストラッカが世界選手権の舞台に戻り、バサーストやラグナ・セカといった場所でレースを戦えることは素晴らしいことだ」と語るのは、チーム創設者のニック・レベンティス。
「ブランパンGTエンデュランスカップにも継続参戦するので、2018年は忙しくなりそうだ。ただ、メルセデスAMGとともに表彰台や優勝を争えると考えている」
「残念ながら、2017年シーズンはさまざまな問題が重なり、競争力を発揮できなかった。安定した環境を望んではいたが、何かを変えなくてはならなかったんだ」
「検討を重ねた結果、メルセデスAMGのパフォーマンスチームになることがストラッカの将来にとって最善だと考えたんだ」
チームが使用する3台のAMG GT3は11月中にはデリバリーされる予定だといい、年内にはテストも行うとのこと。
また、レベンティスはデリバリーに先駆けてAMG GT3でテスト走行を行ったことも明かしている。
「先日、ポールリカールでAMG GT3を走らせたが、すぐに馴染むことができた。耐久レースを戦うマシンに必要なものがすべて揃っていた。ウインターテストが楽しみだよ」
「今シーズン、AMG GT3は耐久レースが行われるサーキットのほとんどで速さと信頼性を発揮していた」
起用するドライバーについては明かされていないものの、チームによればメルセデスAMGのワークスドライバーを含む複数名と交渉を行っているという。
メルセデスAMGのカスタマーレーシング部門を率いるステファン・ウェンドルは「ストラッカ・レーシングをメルセデスAMGの一員に迎えられて嬉しい。チームはAMG GT3で輝かしい未来を手にすると思っているし、IGTCでは我々のアンバサダーとして活躍するだろう」とコメントしている。