芸人派遣を行うカラーボックスは11月6日、忘年会や結婚パーティーなどの余興に芸人を電車賃とおひねりのみで派遣するキャンペーンを行うと発表した。
ギャランティは不要のため、ローコストで芸人を呼ぶことができる「おひねり派遣」。これを受ける権利を、抽選で3人に発行する。応募締切は11月20日まで。
「にぎやかしならなんでもいい!とお考えの方こそお試しください」
派遣される芸人は、同社の派遣芸人に登録しており、スケジュールがあいている芸人とされている。
登録芸人は、お笑い番組「エンタの神様」(日テレ系)などで1秒で着ている服を全て脱ぐ芸を披露したピン芸人・へらちょんぺさん、沖縄出身のお笑いコンビ・ばいそん、大道芸人の加藤みきおさん、司会者で過去には衆議院議員の公設秘書を経験したことがある鶴之さん、コンビマジックを行うマジック君とピアニカ君など。
同社はホームページでお笑い芸人の派遣について「にぎやかしならなんでもいい!とお考えの方こそ質のいい芸人をお試しください」と記している。芸能事務所に派遣を依頼すると無名芸人でも仲介料がかかって10万円以上の見積もりになる、と説明し、
「合同会社カラーボックスは芸人の集まり。仲介料がいらないため、どこよりもリーズナブルに芸人を派遣します。しかも舞台・パーティーの実績が豊富な芸人ばかりです」
とコメント。同社にも10万円以上のタレントはいるが、多くはそれ以下のようだ。しかし、
「だからだいたいリピートしてもらってます。お友達のようにお声がけいただいてうれしい限りです。これを機会にぜひカラーボックスの芸人とお友達になってください」
としている。また同社はこのキャンペーンについて「芸人の腕試し」と考えている。たしかにパーティー会場を"芸を磨く場"と考えるのであれば、赤字になる可能性も高い"おひねり派遣"を実施するのも納得だ。また同社は、芸人を指定しての派遣(ギャラ制)、司会者と芸人のセット派遣(10万円)も提供している。
【追記】
キャリコネニュースはカラーボックス代表で芸人・へらちょんぺとしても活動する長谷川純さんに話を聞いた。
おひねり派遣自体は10年以上前から行っているという。始めようと思った経緯を聞くと、
「おひねりだけだと、ウケないとギャラが0円になってしまいます。それくらい厳しい条件があれば鉄板のネタを生みだすことになるだろう、とおひねり派遣を開始しました。『世界一速く服を脱ぐ芸』もその中で生まれたものです」
と説明した。また失礼を承知で、元は取れるのかと聞くと、
「ウケないと、もちろん0円です。しかし鉄板ネタ作りを目的にやってきましたし、盛り上がらないとお客様にも申し訳ないです。今ではほぼウケており、元は取れています。いずれにせよ、お客様に喜んでいただかなければ、という意識は常にあります」
と話した。おひねりは大体2~3万円になることが多いが、少人数でのパーティーだと1万円以下になるという。2015年に同社を設立して以降、100件以上の依頼を受けており、
「基本的に弊社の早脱ぎ王・へらちょんぺがうかがいます。ただスケジュールが一杯の場合、お客様の了承をいただいた上で他の芸人を派遣することもあります」
という。ちなみに余興の時間は約15分程度で、「キャリコネニュース編集部さんの忘年会もやりますよ!」とのことだった。興味がある人は申し込んでみてはいかがだろうか。