ホンダは11月6日、イタリア・ミラノで開幕した『ミラノモーターサイクルショー2017(EICMA2017)』で2018年の二輪モータースポーツ世界選手権への参戦体制を発表した。
ホンダは2018年シーズンもMotoGPやFIMトライアル世界選手権、ダカールラリーなどに参戦。全カテゴリーでのタイトル獲得を目指す。
MotoGPの最高峰クラス、MotoGPクラスにはワークスチームのレプソル・ホンダ・チームとして、マルク・マルケス、ダニ・ペドロサを起用。2018年型ホンダRC213Vでシリーズに挑む。
また、LCRホンダ・イデミツには日本人として4年ぶりにMotoGPクラスにフル参戦する中上貴晶を起用するほか、LCRホンダ・カストロールにはカル・クラッチロー、エストレージャ・ガリシア・0.0・マークVDSにはフランコ・モルビデリ、トーマス・ルティを起用する。
2017年シーズン、2年ぶりにダブルタイトルを手にしたMoto3クラスには2018年型のワークスマシン、ホンダNSF250RWを計13台投入。7チーム体制でタイトル連覇に挑む。日本人ライダーとしては、鈴木竜生がシッチ58・スクアドラ・コルセから、佐々木歩夢がペトロナス・スプリンタ・レーシングから、鳥羽海渡がホンダ・チーム・アジアから参戦する。
トニー・ボウがシリーズ11連覇を達成したFIMトライアル世界選手権では、ボウとシリーズ参戦23年目の藤波貴久を継続起用。ホンダCOTA4RTで連覇を目指す。
2018年1月のダカールラリー2018は、モンスターエナジー・ホンダ・チームとして6年目の挑戦。エースライダーのホアン・バレダを筆頭に、パウロ・ゴンサルヴェス、リッキー・ブラベックら5名を投入する。
そのほか、ホンダはFIMモトクロス世界選手権、AMAスーパークロス世界選手権、FIMスーパーバイク世界選手権(SBK)にも参戦し、シリーズチャンピオン獲得を目指すことになる。
SBKでは引き続きレッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チームとして参戦。新たに加入するレオン・キャミアを起用する。キャミアは2017年シーズンはMVアスグタ・レパルト・コルセに所属していたライダーだ。また、2台体制での参戦が予定されており、もうひとりのライダーはTBNとしている。
発表のなかで、ホンダは「レース活動は原動力であり、世界最高峰のレースに参戦することで技術と人を磨き、そこで培われたレーシングスピリットや技術は、多くの製品に活かされています」と参戦意義を明かしている。
「ホンダはこれからも、さまざまな製品、サービス、そしてレース活動を通じ、コーポレートスローガン『The Power of Dreams』のもと、お客様とともに、夢を実現してまいります」