F1公式タイヤサプライヤーのピレリは、2018年にはドライ路面用のタイヤを1種類増やし、6種類のコンパウンドを採用することを検討している。
ドイツのAuto Motor und Sportは、ピレリが現在最もソフトなウルトラソフトよりもさらにソフト寄りのコンパウンドを追加することを検討していると伝えた。さらに、すべてのコンパウンドが、来年は一段ソフト寄りに変更されるかもしれないということだ。
「新しいタイヤともっとソフトなコンパウンドが絶対に必要だ」とあるチーム関係者がコメントしたとAuto Motor und Sportは報じている。
コンパウンドの種類を増やすことで、決勝の戦略の幅が例えば1回から3回までに広がることが期待される。
一方、チームへのタイヤの分配方法を変更することも協議されているという。現在は5種類のなかから1グランプリのためにピレリが3種類をセレクトし、義務タイヤを指定、13セット中10セットはドライバーごとに自由に選択できるシステムとなっている。これを毎戦チームが6種類から完全に自由に選べるようにすべきだという意見が挙がっている。
ただし、ピレリのレーシングマネージャー、マリオ・イゾラは、このアイデアには賛成していないようだ。
「完全に選択が自由になれば、トップチームはハード寄りのコンパウンドを選び、それでQ3に進出し、圧倒的有利な立場で決勝を戦うことになる」とイゾラはその理由を述べている。また、安全面での問題も懸念される。
しかし選択を完全に自由にすべきだと考える人々は、小規模チームがアグレッシブにソフト寄りのタイヤを選ぶことで、予選で上位につける可能性があると主張しているということだ。
こういった提案についてまとまれば、ストラテジーグループ、テクニカルワーキンググループ会合で検討が行われる。