マクラーレンF1チームは、ジュニアドライバーのランド・ノリスを2018年の公式テスト&リザーブドライバーに起用することを発表した。
今月18歳になるイギリス出身のノリスは、2016年に将来有望な若手ドライバーに与えられるマクラーレン・オートスポーツBRDC・ヤングドライバー・アワードを受賞、2017年初めにマクラーレン・ヤングドライバー・プログラムのメンバーに加わった。今年8月にはハンガリーでのF1合同テストにマクラーレンから参加、F1公式テストデビューを飾った。今年はヨーロピアンF3選手権に初参戦し、タイトルを獲得している。
マクラーレン首脳陣が示唆してきたように、6日、チームは来年、ノリスをテスト&リザーブドライバーに昇格することを正式に発表した。チームはノリスをグランプリに帯同、F1ドライバーの役割を理解させるため、レギュラードライバーであるフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンの仕事ぶりやチームの技術およびマーケティング面の作業から学ぶ機会を与える。また、ノリスは、コース上およびシミュレーターでのテストも担当するということだ。
ノリスは、2018年にシングルシーターカテゴリーにフル参戦するため、さまざまな可能性を探っていると、チームは述べている。
「2018年テスト&リザーブドライバーとしてマクラーレンチームに加わることができ、とても興奮している」とノリス。
「この12カ月は僕にとって信じられないような旅路だった。すべての瞬間を楽しみ、最高の形で一年を締めくくることができた」
「来週、インテルラゴスで行われるタイヤテストに参加し、チームの手助けを始めることができるのが楽しみだ。今まで以上に頑張って、来年1年を通して学習し、成長していきたい。フェルナンドとストフェルという最高の先生がいるし、チームをトップの位置に戻すべく貢献するため、力を尽くしていくつもりだ」
「2018年のレーシングプログラムはまだ確定していない。いろいろな面において近づいてはいるが、まだ最終決定するために努力をしている段階だ。近いうちに発表を行えることを期待している」
マクラーレン・テクノロジー・グループのエグゼクティブディレクター、ザック・ブラウンは、大きな才能を持つノリスがF1ドライバーとなるためのサポートをしていきたいと語った。
「ランドは突出した才能を持つ若者であり、今日発表した彼の新しい役割にふさわしいドライバーだ。今回の発表は、我々が彼の能力を非常に高く評価していることの表れである」
「昨年はフォーミュラ・ルノーでタイトルを獲得し、マクラーレン・オートスポーツBRDC・ヤングドライバー・アワードを受賞、今年、ヨーロピアンF3選手権でチャンピオンに輝き、その速さと一貫性を示した。彼は世界でも有数の、将来を期待されるシングルシータードライバーとしての評価を、自分自身で築き上げてきたのだ」
「夏にマクラーレンで行ったテストも極めて印象的で、一歩前進してこういったレベルの役割と責任を負う準備ができていることを証明した」
「マクラーレンは、F1に参戦するという目標を達成するために彼をサポートしていきたい」
2017年、マクラーレンのリザーブドライバーはジェンソン・バトンが務めてきた。チームは、バトンとの今後の関わりについては、今回の発表では触れていない。