フェラーリの会長を務めるセルジオ・マルキオンネは、フェラーリF1チームが2017年の教訓を生かし、2018年にはより強くなって戻ってくることを誓った。
今季は夢のようなスタートを切ったフェラーリだったが、夏ごろからは勢いを失っていった。これによってルイス・ハミルトンはセバスチャン・ベッテルをランキングで逆転し、前戦メキシコGPでドライバーズタイトルを獲得した。
マルキオンネは、最近行われたフェラーリの投資家向けカンファレンスにおいて以下のように述べている。
「スタート地点を考えると、我々はよくやった」
「昨年の同時期に、2017年の我々がどれほどの好成績を収めるかと質問しても、シーズン序盤で大きなアドバンテージを得たと答えられた者はいなかっただろう」
「マシンは好調で、今のところコース上では最高のマシンであると私は考えている。しかし、目標を達成することはできなかった」
「シーズン後半では構造的な弱点が露呈したが、対処はできている。問題は正され、2018年はもっと良いシーズンになるだろう」
リバティ・メディアが発表した2021年からの新エンジン案を受けて、マルキオンネがフェラーリのF1撤退をほのめかしたことは衝撃的なニュースとなった。しかし今回のコメントでマルキオンネはその件に触れず、来季に向けて集中していくと語っている。
「悪運など信じない。結局は、我々がどのように仕事にあたってきたかが反映されているだけなのだ」
「特にシーズン後半では、技術的な問題とドライバーのミス、または誤った判断が組み合わさっていた。痛みを伴いながらも、我々は多くを学んできたと思う」