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アメリカの世論を煽動する「ボット」を自動で検知する拡張機能「Botcheck.me」

2017年11月05日 09:32  Techable

Techable

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米カリフォルニア大学バークレー校の学生プロジェクト「RoBhat Labs」は、米国のプロパガンダを拡散する“ツイッターボット”を自動検知するGoogle Chrome向け拡張機能「Botcheck.me(ボットチェック・ミー)」を開発した。
・ボタンをクリックするだけでツイッターボットかどうか瞬時に判別
「Botcheck.me」は、米国の政治に関するプロパガンダに特化して独自に開発された機械学習アルゴリズムをベースとしたもの。

「Google Chrome」にインストールすると、各ツイッターユーザーのプロフィール横に「Botcheck.me」と書かれたボタンが表示され、このボタンをクリックすれば、“ツイッターボット”かどうかが瞬時にわかる仕組みとなっている。

いわずもがな、機械学習には、サンプルとなるデータが必要だ。

このプロジェクトでは、“ツイッターボット”と思われるユーザーを手作業で選別してみたところ、“ツイッターボット”のフォロワーの多くもまた“ツイッターボット”だという傾向が明らかとなった。

そこで、これらのデータをまとめて“ツイッターボット”のサンプルとし、「Botcheck.me」に学習させた結果、93.5%の精度で“ツイッターボット”を判別することに成功。

とりわけ、ユーザー登録日やフォロワー数、ツイート率、リツイート率、ツイートのテキストなどにおいて、“ツイッターボット”特有のパターンが認められたそうだ。
・世論を煽動する“ツイッターボット”の可視化に寄与
南カリフォルニア大学とインディアナ大学が2017年3月に発表した研究結果によると、ツイッターのアクティブユーザーの9%から15%が“ツイッターボット”とみられている。

「Botcheck.me」のようなツールは、情報を意図的に操作したり、世論を煽動する“ツイッターボット”の可視化に寄与しそうだ。(文 松岡由希子)

Botcheck.me