ウイリアムズ・マルティーニ・レーシングのフェリペ・マッサは、4日、2017年シーズン末でF1から引退することを発表した。
2002年にザウバーからF1にデビューしたマッサは、2006年から2013年までフェラーリに所属、2008年には最終戦までルイス・ハミルトンとタイトルを争い、惜しくも敗れたもののキャリアベストのランキング2位を獲得した。2014年にウイリアムズに移籍、2016年末での引退を決めていたが、バルテリ・ボッタスが急遽メルセデスに移籍することになり、チームに依頼されて今年も現役を続行した。
現在36歳のマッサは2018年に向けて残留を望んでいたが、可能性が低くなってきているなかで、ホームグランプリのブラジル前にチームの結論を知りたがっていた。そして同GPの約1週間前、チームとマッサは声明を発表、マッサが今季末でウイリアムズチームから離脱し、F1から引退することを明らかにした。
「ご存じのように、去年F1から引退することを発表したものの、ウイリアムズから求められて、チームを助けるため、今シーズン戻って来ることに同意した」とマッサ。
「このチームとともに素晴らしい4年間を過ごした。しかし僕のF1キャリアは、ついに今シーズン、終わりを迎える。妻、父をはじめとする家族、マネージャーのニコラ(・トッド)、友人、仲間、スポンサーなど、これまで僕を支えてくれたすべての人たちに、改めて心から感謝したい」
「ファンの皆さんに対しても深い感謝の意を示したいと思う。皆、今まで熱心に応援してくれた」
「たくさんの素晴らしい思い出を胸に、最後の2戦、ブラジルとアブダビに臨む。感傷的になってしまうだろうけど、いい形で最後のレースを終えて、キャリアの新しいページに向けて準備をしていきたい」
チーム副代表のクレア・ウイリアムズは、マッサの4年間にわたるチームへの貢献に対し感謝の気持ちを示した。
「この4年間、チームに貢献してくれたフェリペに感謝の言葉を贈りたいと思います。彼と一緒に働くことは本当に楽しい経験でした」
「バルテリがメルセデスに移籍することが決まったため、F1引退を1年延期することに合意してくれたことには特に感謝しています。私たちの間に強い絆があったことの表れだと思っています」
「昨年末にあれほどまでに感動的な形で見送られただけに、戻って来るという決断は彼にとって決して容易なものではなかったはずです。サー・フランクとチーム全員を代表し、フェリペの今後の活躍を祈ります」
ウイリアムズは、「2018年のドライバーラインアップは時期が来れば発表する」と述べている。ロバート・クビカ、リザーブドライバーのポール・ディ・レスタ、パスカル・ウェーレインなどがランス・ストロールのチームメイト候補であると考えられている。