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WEC上海:可夢偉驚速! 好調7号車トヨタがレコード更新&逆転ポール奪取

2017年11月04日 16:32  AUTOSPORT web

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走行初日から好調を維持する7号車トヨタTS050ハイブリッドがポールポジションを獲得
WEC世界耐久選手権は11月4日、第8戦上海の公式予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタTS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス)がポールポジションを獲得した。

 気温14度、路面温度16度。穏やかな秋晴れのなか定刻通り開始されたLMPの公式予選はまず、真っ先にコースインしたポルシェ勢がアタックを行い、2号車ポルシェ919ハイブリッドを駆るブレンドン・ハートレーが1分43秒312をマーク。これを1号車ポルシェのニック・タンディが1分42秒966で上回っていく。
 
 コースインを1~2分ほど遅らせたトヨタは、マイク・コンウェイ駆る7号車トヨタTS050ハイブリッドがポルシェ勢の間に割り込むが、連続アタックを実施したハートレーがタイムを上げ、ポルシェがワン・ツー体制を築く。
 
 しかし、ドライバー交代後の後半戦では状況が一変。コンウェイから代わった7号車トヨタの可夢偉が1分42秒526という従来のコースレコードを破るスーパーラップを披露してドライバー2名の平均ラップを1分42秒台に入れてみせる。
 
 トップを奪われた1号車ポルシェは、アンドレ・ロッテラーのアタックラップが1分43秒579と可夢偉より1秒以上遅いタイムとなりアベレージタイムを伸ばせず。
 
 また、僚友の2号車ポルシェもハーフスピンでタイヤを痛めたことが影響してかタイムを伸ばすことができず、セバスチャン・ブエミからアンソニー・デビッドソンに代わった8号車トヨタに先行を許してしまう。
 
 この結果、第8戦の予選は7号車トヨタが逆転でポールポジションを獲得。2番手に1号車ポルシェ、3番手8号車トヨタ、4番手に2号車ポルシェというオーダーになった。

 地元中国に籍を置くチームも参戦するLMP2クラスはヴァイヨン・レベリオンの31号車オレカ07・ギブソン(ジュリアン・キャナル/ブルーノ・セナ/ニコラス・プロスト)がクラストップに。
 
 クラス2番手には今大会からラインアップにニコ・ミューラー、レオ・ルーセルが加わったG-ドライブ・レーシングの26号車オレカ07・ギブソンが続き、3番手はポールを獲得した31号車の僚友13号車オレカがつけている。

 LM-GTEプロクラスは、アストンマーチン・レーシングの97号車アストンマーチン・バンテージ(ニッキー・ティーム/マルコ・ソーレンセン)が1分59秒697でポールポジションを獲得。
 
 ポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSRがトップから0.219秒差のクラス2番手につけ、AFコルセの51号車フェラーリ488 GTEが3番手、フォード・チップ・ガナッシ・チームUKの67号車フォードGTが4番手に続いた。

 5台で争われるLM-GTEアマクラスでもアストンマーチンが速さをみせ、98号車アストンマーチン・バンテージ(ペドロ・ラミー/ポール・ダラ-ラナ/マティアス・ラウダ)がクラスポールを奪取。澤圭太が所属するクリアウォーター・レーシング、61号車フェラーリ488 GTEは4番手から明日の決勝を迎える。
 
 WEC第8戦上海は5日(日)の11時00分(日本時間12時00分)に6時間レースのスタートが切られる。