ヨス・フェルスタッペンによると、レッドブルF1の最近の実績が、息子マックスがチームに残るという正しい決断をしたことを証明しているという。
2017年シーズン序盤のマックスは様々なトラブルや信頼性の問題に悩まされていたが、夏以降は彼もチームも好調を維持している。
彼は最近の4レースで3度の表彰台を獲得し、2レースで優勝した。前戦メキシコGPでの勝利は“シューマッハ的”だったが、ロス・ブラウンに劣らない権力があると称賛されている。チームとの契約延長を決めたマックスの判断力が評価されているのだ。
マックスの父であるヨス・フェルスタッペンは、Ziggo Sport Totaalチャンネルに対し以下のように語っている。
「チームは競争力を再度高めるために全力を尽くした。シーズン開始時点でのマシンの状態と、現在の改善の度合いを見れば、トップチームには何が必要であるのかが分かる」
「すべての変更はマックスのドライビングスタイルに驚くほど合致するよう行われた。ストップウォッチで測ればすぐにわかる」と息子のキャリアを共同管理するヨスは言った。
チームがマックスに合わせてマシンを調整したというほのめかしは、レッドブルのもうひとつのガレージでは受けが良くないかもしれない。
ダニエル・リカルドは、レッドブルはフェルスタッペンを中心にその未来を構築するべきだという提言にすでに不快感を抱いている。リカルドの契約は2018年末までとなっているが、いまだ将来の去就については決断していない。
現在Sky SportsのF1コメンテーターを務めるマーティン・ブランドルは、次のように意見を述べた。
「現在(レッドブルで)フェルスタッペンが優先的な立場にいるのではとないかと考えている。もし彼のマネージャー達が何らかのナンバーワン待遇を取りつけていないとしたら驚きだ」
「彼の年齢ならレッドブルとの契約をこなし、さらに2021年以降のF1における次の段階として、メルセデスやフェラーリで長いキャリアを手にすることもできる」
「考えれば考えるほど、彼がレッドブルで落ち着くことが理にかなっていると思える」とブランドルは結論付けた。
ヨス・フェルスタッペンは、レッドブルでマックスの前途有望な長期に渡る未来が用意されたと考えている。しかし現在は、今シーズン最後の2レースでマックスが優勝できるか否かに集中しているという。ベネトン、ティレル、スチュワート、アロウズを渡り歩いた経験を持つ元F1ドライバーのヨスは、以下のように話した。
「ブラジルでは少し雨が降ってくれるとありがたい。そうしたらマックスは昨年やり遂げたように、彼に何ができるのかを示すことができる」
「予選では他の上位チームが少し上回ると思う。しかし決勝ではレッドブルが追い上げるはずだ」