F1やラリー、ツーリングカーレースなどの公式DVD、ブルーレイ(BD)を販売するユーロピクチャーズは11月10日(金)、2016年と2017年、各年のル・マン24時間レースの模様がまとめられたオフィシャルDVD&BDを発売する。
ル・マン復帰2年目で勝利を手にしたポルシェに対してトヨタは2016年、シャシー、パワートレインを一新して闘いに臨み、王者ポルシェと23時間以上にわたって接近戦を演じた。そしてレース終盤、決定的なリードを奪った5号車トヨタTS050ハイブリッドが勝利を掴んだと誰もが考えていたが、中嶋一貴駆る5号車トヨタは無情にもチェッカーまで残りわずか6分というタイミングでスローダウン。
ストレート上に停車した5号車トヨタの脇を2号車ポルシェ919ハイブリッドが駆け抜けていった瞬間、トヨタの初優勝は幻のものとなった。ル・マンの長い歴史のなかでも、とりわけ残酷な結末は多くの日本人、トヨタファン、そして世界中のモータースポーツファンに衝撃を与え、今後語り継がれていくことになるだろう。
そんな悪夢を払拭するためトヨタは2017年、全3台の必勝体制でル・マンに挑んだ。ライバルのポルシェも前年に比べてタイムアップを果たすなか、予選では小林可夢偉駆る7号車トヨタが圧倒的なスピードを発揮してポールポジションを獲得。迎えた決勝でもリードを築いていった。
しかし、7号車トヨタがトップで迎えたレース中盤、トヨタに不運なアクシデントが相次ぎ、7号車トヨタと9号車トヨタの2台が朝を迎えることなくリタイア。残る8号車トヨタも重大なトラブルに見舞われ、優勝争いに絡むことができずにレースを追える。
一方のポルシェも2台のポルシェ919ハイブリッドがそれぞれトラブルを抱え、トップを走っていた1号車ポルシェ919ハイブリッドがリタイア。辛くも勝利した2号車ポルシェもレース序盤に約60分の修理を余儀なくされるなど、波乱に満ちたレースとなった。
今回、多くのファンの要望によって発売が決定したDVD&BDでは、そんな劇的な結末を迎えた過去2年のル・マン24時間レースの模様を各巻約4時間にわたって収録。LMP1の頂上決戦はもちろん、2016年はフォードVSフェラーリの熱戦、今季は最終ラップまで続いたアストンマーチンとコルベットの闘いなど、毎年激戦が繰り広げられるLM-GTEプロクラスなど全4クラスにフォーカスが当てられている。
また、各巻にはボーナス映像特典としてスローモーション映像をまとめたコンピレーションを収録。さらに2017年バージョンには、ル・マンのコースレコードタイムを大幅に塗り替えた小林可夢偉駆る7号車トヨタの予選オンボードラップが完全収録された。
そんなオフィシャルDVD&BDの価格は2016年、2017年の両巻ともDVD版が3888円(税込)、BD版が4968円(税込)となっている。現在予約受付中の商品詳細はユーロピクチャーズ公式ホームページ(http://euro-p.com/SHOP/795579/1047332/list.html)まで。