2018年からトロロッソにパワーユニットを供給するホンダだが、燃料メーカーはどこと組むのだろう。というのもホンダは去年までエクソン・モービルと契約していたが、今年はBPカストロールの燃料と潤滑油を使っていたからだ。
一方トロロッソは、レッドブルと同様エクソン・モービルと契約している。石油会社は基本的にはチームと契約をかわすため、その流れで行けば来季のホンダはエクソン・モービルに戻ることになる。
しかし長谷川祐介ホンダF1総責任者は、「まだ未定ですが、どちらの可能性もある」と言う。
「今季のBPカストロールの仕事ぶりには、非常に満足してますしね。彼らはルノーとも契約を結び、いわば向こうがワークスチームでした。にもかかわらず本当に熱心に、エンジンの性能向上に貢献してくれた。今シーズンを振り返っても、これ以上はできないだろうというくらい、頻繁にアップデートしてくれました」
一方でエクソン・モービルも、開発能力には定評がある。マクラーレンからワークス契約をもぎ取った形で今季から同社から供給を受けているレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、「彼らと組んだことで、グリッドひとつ分ぐらいの性能アップが果たせた」と言っているほどだ。
現在のF1に搭載されるパワーユニットは、燃料メーカーとの密接な協力関係が性能向上のカギを握ると言われる。そのため開発能力に優れ、やる気十分のメーカーと組むことが絶対に欠かせないのである。
「どちらと組むにせよ、エンジン性能を最大限に発揮させるためには、1日も早く燃料パートナーを決める必要があります」と、長谷川総責任者。早ければ次戦ブラジルGP前には、エクソン・モービルかBPカストロール、どちらになるのか確定するとのことだ。