映画『こどもしょくどう』が2018年冬に公開される。
子供たちに無償または安価で食事を提供し、地域の人々と共に食卓を囲む社会活動である「子ども食堂」をモチーフにした同作。小学5年生の高野ユウトが、河原で父親と車上生活をしている姉妹のミチルとヒカルに出会い、強引に実家の食堂に連れて行くが、数日後に姉妹の父親が2人を置いたまま失踪し、ミチルたちは行き場をなくしてしまうというあらすじだ。
ユウト役に『おんな城主直虎』で井伊直親の幼少期を演じた藤本哉汰、ミチル役に『Woman』などの鈴木梨央、ユウトの両親役に吉岡秀隆、常盤貴子、ミチルの両親役に降谷建志、石田ひかりがキャスティング。監督は『爆心 長崎の空』や実写映画『火垂るの墓』などの日向寺太郎が務める。脚本は山口智之と、『百円の恋』で『第39回日本アカデミー賞』最優秀脚本賞を受賞した足立紳が担当。なお2018年1月には朝日新聞社のクラウドファンディングサイトA-portで同作のプロジェクトが始動する。
同作が約4年ぶりの監督作となる日向寺太郎監督は「子供たちは本来、私たちが生きている社会の未来であり、希望である。しかしながら、ある子供たちにとって現在は、分断された孤独な世界であろう。その世界を変えられるのは人の力である。人は人によって変わり得る、そのことを力強く描きたい」と意気込みを語っている。