アシックスが、韓国・平昌で来年2月9日から開催される第23回オリンピック冬季竸技大会およびパラリンピック冬季競技大会出場の日本代表選手団に提供するオフィシャルウエアを初披露した。アイテムは移動時や表彰式、選手村などで着用される。
ウエアの提供は、2020年に東京で開催されるオリンピック・パラリンピック競技大会のゴールドパートナー契約に基づくもの。「PROUD OF JAPAN」「日本を、誇れ。」をコンセプトに掲げ、選手、応援する国民、日本のものづくりなどすべての誇りを重ね合わせ、オールジャパンで本大会に挑むといった意味が込められている。
メインカラーには朝日が昇る力強さをイメージし、雪山でも鮮やかに映える赤とオレンジの中間色「サンライズレッド」を、サブカラーには日本を囲む海をイメージした深い青色の「ジャパンシーブルー」を採用。保温性に優れたアウタージャケットやダウンコートをはじめ、トレーニングジャケット、インナーシャツ、パンツなどを提供する。アイテムはアシックススポーツ工学研究所の科学的知見に基づいて設計され、選手からのヒアリングや開催地の平昌の現地調査を元に機能面の改良を重ねた。移動時や待機時にもストレスがかからないように、会場や用途によって体温調節ができるほか、組み合わせが楽しめるデザインとなっており、アシックスの2017年秋冬トレーニングアパレルから採用されているヘキサゴン(六角形)モチーフやバックのラインもデザインに反映。車椅子のアスリート向けにはアウターの丈を短くしたり、車輪の操作でダメージしやすいという内側の袖部分を補強するなどのユーザビリティが考慮された。 今回ウエアおよびシューズは、サステイナビリティに配慮して制作。スポーツシューズでは初めてエコマーク認定を取得したファーブーツとトレーニングシューズの2タイプを提供する。
日本勢最多の8度目の五輪出場となり、2大会連続のメダルを目指すノルディックスキー男子ジャンプの葛西紀明は「サンライズレッドの名前の通り、光が射すようなエネルギーと力強さを感じている。今まで何百着と着てきた中でもこんなに素敵なウエアは見たことがない」と評価し、スキーハーフパイプの小野塚彩那は「シルエットも好みだし、着ていても重さを感じない。自分の競技は特にストリート目線でファッション的な要素も注目されるので、着こなせるようになりたい」とコメントした。会見にはブランドアンバサダーを務める土屋太鳳も登壇し、「このウエアを着て登場する選手の姿を想像するだけで胸が熱くなる。色も選手のみなさんの存在感にぴったり。日本のみなさんと一緒になって応援していきたい」と選手団にエールを送った。