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片桐仁、鈴木敏夫ら『KUBO/クボ』に絶賛コメント 新海誠「画だけで感動させられてしまう」

2017年11月01日 14:22  リアルサウンド

リアルサウンド

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 第89回アカデミー賞で2部門にノミネートされたアニメーション映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』より、各界著名人のコメントが公開された。


参考:小野寺系の『メアリと魔女の花』評:“ジブリの精神”は本当に受け継がれたのか?


 本作は、『ティム・バートンのコープスブライド』『コララインとボタンの魔女』のスタジオライカが制作したストップモーションアニメ。古き日本を舞台に、三味線の音色で折り紙に命を与えるという不思議な力を持つ少年・クボが、闇の魔力を持つ祖父に命を奪われた父母の仇を討つため、旅に出る模様を描く。


 このたび公開されたのは、新海誠、片桐仁はじめ、著名クリエイターや美術関係者たちからのコメント。寄せられたコメントは、以下の通り。


■コメント一覧(五十音順・敬称略)


伊藤智彦(アニメーション監督『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』、『僕だけがいない街』)
キャラクターの欄に『サル』とか『クワガタ』とかあって「なんじゃこりゃあ」と思っていたら、まさかそいつらに感動させられるとは……!
『アクション』、『ラブ』、『涙』のすべてが詰まったエンタテイメント作です!


片桐仁(俳優・彫刻家)
何も知らずに本編を見てびっくり! エンドロールを見てさらにビックリ! 外国の人が作った日本の時代劇好き。


菊田寛(すみだ北斎美術館 館長)
スクリーンから飛び出そうな迫力ある映像に圧倒されました。
大胆な構成に加えて豊かな色彩は、江戸の絵師葛飾北斎が生み出した世界に通じるものを感じました。


合田経郎(こま撮りアニメーション監督『どーもくん』『こまねこ』)
伝統的なストップモーションと最新のデジタル技術が合わさって、とんでもないのが出来ていた。全カット絵ヂカラがスゴイ!


新海誠(アニメーション監督)※Twitterより
映画『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』試写。折り紙、三味線、お盆、月からの使者……日本的モチーフを使ったアーティスティックなアニメかと思っていたら、直球エンタメの冒険活劇でした! 画だけで感動させられてしまうのは、膨大な手間が透けて見えるストップモーションだからこそですね。アクションもギャグも冴えていて、サービス精神もたっぷりです。見習わなければ。


鈴木敏夫(スタジオジブリ 映画プロデューサー)
太宰治いわく。
元気で行こう。絶望するな。
中世の日本を舞台に、三味線と折り紙を操る
片目の日本少年の冒険譚ーー。
この映画をアメリカ人が作ったというから二度驚く。
日本も捨てたモンじゃない!


武田双雲(書家)
なんと美しく個性的な世界観だろう。
物語と具体的な表現が絶妙なバランスで成り立っている。
体験したことのないアート作品に魅せられました。


中村誠(アニメーション監督『チェブラーシカ(2010)』『ちえりとチェリー』)
昔ながらの技と最新の技術との見事なまでの融合。
しかしこの力強く深い物語が無ければそれらは意味をなさない。
「素晴らしい! やられました!」の一言につきます。


MIYAVI
初めて観たのは、L.A.で行われたプレミアでした。
そこで実際に使われた模型や映画の作られた過程を見させていただきました。
気の遠くなるような制作過程、下手すれば誰も気づかないような細部にまで施されたこだわり日本人として、なんだか、嬉しくなりました。


山崎貴(映画監督『STAND BY ME ドラえもん』)
とてつもない時間を費やしたことが感じられる、凝縮された宝物のような時間が過ぎていきます。この作品の完成までに、どれほどの人たちがその人生を切り取って捧げたのでしょう。しかし、同時にあまりにも繊細な感情表現がなされていて、キャラクター達の息吹が、すぐそこに感じられます。Laikaチームは、映像の魔法と物語の魔法その両方を駆使して、かつて誰も見たことのない、特別な世界を作り上げています。