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三井不動産がEC事業に参入、ららぽーとなどと連動した「アンドモール」がオープン

2017年11月01日 13:43  Fashionsnap.com

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(左から)三井不動産 広川義浩 常務執行役員、ジュン 中嶋賢治 執行役員、ナノ・ユニバース 濱田博人代表、森星、バービー、ストラダエスト TATAS JAPAN 坂尾正中代表、ユナイテッドアローズ 高田賢二 執行役員 Image by: FASHIONSNAP
三井不動産が11月1日の今日、ファッションECモール「Mitsui Shopping Park &mall(アンドモール)」を開設した。同社初となるEC事業で、三井不動産が運営する「ららぽーと」や「ラゾーナ川崎プラザ」などの商業施設と連動する点が大きな特長。オープン時はユナイテッドアローズやナノ・ユニバースなど約200ショップ、約3,000ブランドが出店し、リアルとECの融合による新たな価値の提供を目指す。

 アンドモールでは、顧客そして出店企業と共に進化していく「Growing Together」をコンセプトに掲げる。ファッションからコスメ、インテリア・家具、生活雑貨まで国内外のブランドを豊富に取りそろえるほか、トップページ上位部分に「最近チェックした商品」や「ランキング」を表示させるなど、買いやすいサイト構成を意識。また、各ショップで売れ筋アイテムやオリジナルのコーディネートを発信し、西山真以やKaioといったインフルエンサー「アンドモーラーズ(&mallers)」によるコーディネート提案も行う。特集ページはウェブマガジン「ハニカム(honeyee.com)」元代表兼編集長の鈴木哲也が監修する編集部が運営し、オリジナルコンテンツを毎日更新。3,000円以上購入した人は送料無料となる。
 出店テナント側のメリットとしては、売り上げの約10~20%にのぼると言われる店頭の在庫切れによる販売ロス防止、そしてアンドモール上での店頭在庫確認によるリアル店舗送客の機会創出の2点を掲げる。また、リアル店舗でタブレット接客・販売した売り上げおよびアンドモール上でのコーディネート提案・販売による売り上げは、販売店舗や販売員の評価として集計が可能となり、店舗スタッフのモチベーション向上にもつなげる。事業の目標年間商品取扱高は1,000億円。今後1年で約400ショップまで拡大する予定だ。
 ECサービスでは、スタートトゥデイが運営する「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」やAmazonが勢いを見せているが、三井不動産は「ECモール単体ではなくリアル施設の価値を高めることに主眼を置いている」(同社広報部 徳田誠部長)と説明。施設利用者とモール利用者の双方を取り込み、アンドモールを通じて売り上げを伸ばしていきたい考えだ。
 アンドモールがオープンした今日、都内で発表会を開催。イベント後半ではユナイテッドアローズの高田賢二執行役員やナノ・ユニバースの濱田博人代表らによるディスカッションが行われ、店舗と連動している点だけではなく、三井不動産が抱える1,000万人の顧客基盤に魅力を感じているなどのコメントが交わされた。また、CMに出演するモデルの森星と芸人のバービーも登壇した。
■アンドモール:公式サイト