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WEC:ELMS王者のドラゴンスピードが2018/19年、LMP1へステップアップ

2017年11月01日 11:22  AUTOSPORT web

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2017年のル・マン24時間レースに参戦したドラゴンスピード、21号車オレカ07・ギブソン
2016年よりELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに参戦しているドラゴンスピードは10月31日、2018~19年にかけて行われるWEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”にLMP1プライベーターチームとして参戦すると発表した。

 チーム代表のエルトン・ジュリアンによってアメリカで設立され、欧州を転戦するELMSを主戦場とする現在もアメリカンチームとして、母国で行われているIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップのデイトナ24時間やセブリング12時間などにスポット参戦しているドラゴンスピード。

 2017年シーズンは自チーム名義の21号車オレカ07・ギブソンと、G-ドライブ・レーシングのバナーのもとで22号車オレカ07・ギブソンの運用する2台体制を敷き、22号車オレカのELMSチームタイトル獲得、レオ・ルーセル/メモ・ロハス組のドライバーズチャンピオンに導いている。

 そんなドラゴンスピードは、ポルシェが今シーズン限りで撤退するWECのLMP1クラスにステップアップすることを表明。2018/19シーズンのドライバーには今季、ニコラス・ラピエールとともに21号車オレカをドライブしたヘンリック・ヘドマン、ベン・ハンリーの2名が決定した。

 チームは現在、3人目のドライバーの決定ならびに使用するシャシー、エンジンの評価を行っているといい、メカクローム製エンジンを搭載するジネッタLMP1、あるいはBRエンジニアリングがダラーラとともに開発している新型LMP1が有力候補であると考えられている。

 LMP1へのステップアップについて「次なる挑戦にチーム全体がぞくぞくしているよ」と語るのはチーム創設者のジュリアン。

「GT3、LMP2でスポーツカー・タイトルを獲得してきた優秀なクルーたちにとって、LMP1への挑戦はごく自然な流れだ。我々はチームの進歩と成功をもたらすプログラムをもたらすパートナーを慎重に検討している」

「私たちが必要するパッケージとアプローチは競合するプライベーターとは皆同じであり、新たな挑戦が待ちきれないよ」