10月29日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催された2017 MFJ全日本トライアル選手権シリーズ第7戦東北大会において、小川友幸(HRC CLUB MITANI)が国際A級スーパークラスで5連覇を成し遂げた。
トライアルはロードレースとは異なり、速さではなく技術の正確性を競う競技。コースは山や沢など自然の地形を活かして設定され、岩や崖などの障害物のなかでいかにミスなく走破するかを争う。全日本トライアルには国際A級と国際B級の2クラスあり、国際A級のなかでも世界選手権に通じるクラスとして位置づけられているのが、国際A級スーパークラスである。
この国際A級スーパークラスにおいて5連覇を達成したのがホンダRTL300Rを駆る小川だ。小川は雨のなかで開催された全日本トライアル選手権最終戦を3位でゴールし、2013年から5年連続、通算7度目のチャンピオンを獲得。2017年シーズンは4度の優勝を含む全戦で表彰台に上り、安定した強さを発揮した。
2007年、2010年、2013~2017年と7度にわたるタイトル獲得は黒山健一(ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム)に続く歴代2位であり、また、41歳での戴冠により最年長記録を更新することとなった。
小川は「今シーズンは、41歳で5年連続チャンピオンを目標に、戦ってきました」とよろこびを語った。
「大勢のファンの前でチャンピオンを決めることができたことに満足しています。常に信頼できるアドバイスで支えてくれたチームスタッフをはじめ、マシンセッティングでともに戦ってくれたHRCやスポンサーの皆様、そしてトライアルファンに感謝いたします」
「来シーズンもさらに高い目標を掲げてチャレンジします。また、イベントにも積極的に参加して、トライアルの普及に努めていきますので、応援をよろしくお願いします」