インテージは10月31日、飲酒動向についての調査結果を発表した。調査対象は同社運営の「マイティモニター」で抽出した20~59歳のビジネスパーソン1092人。実施期間は10月13~16日。
過去3か月、会社の歓送迎会や接待以外で「仕事帰りに外飲みをした」人は58.8%と、約6割に上った。最も多い頻度は「2~3か月に1回くらい」(19.2%)で、「1か月に1回くらい」(16.7%)、「2~3週間に1回くらいと」(10.2%)と続く。「ほとんど毎日」など、1週間に1日以上飲む人は12.7%いた。
20代女性の外飲み1回あたりの消費額は約3300円 平均より700円低い
性別年代別に見ると、週1日以上外飲みする割合は男性で高く、40代男性が17.5%で最多だった。しかし2位には20代女性(16%)がランクインしている。「ほとんど毎日」と回答した人も、1位は30代男性(3.3%)だが、2位は20代女性(1%)となっている。
外飲みの一回一人あたりの平均額は4053円で、最も高いのは50代男性の4346円。逆に最も低いのは20代女性の3339円となった。50代男性は他年代と比べ頻度は多くないが1回にかける金額は高く、20代女性は1回の飲み代を低予算に抑えて外飲み頻度を増やしているものと推測できる。
飲みに行く相手は、「職場の同僚」(71.3%)、「職場の上司」(36.1%)が1位と2位になるなど、職場関係の付き合いが上位にランクインした。以降「会社、職場以外の友人知人(同性、異性問わず)」(21.5%)、「会社、職場以外の友人・知人(同性のみ)」(20.0%)、「夫、妻、彼、彼女」(13.8%)となっている。
「ストレス発散」で外飲みする人は20代・40代女性で多い様子
飲みに行く理由で最も多かったのは「会話を楽しんだり、コミュニケーションをとりたかった」(60.6%)。以降「ストレス解消や気分転換をしたかったから」(39.6%)、「つきあいで、誘われたから」(37.3%)と続く。
外飲みの頻度として「毎日飲む」が最も多かった30代男性は、飲みに行く理由として「お酒を飲みたかったから」(28.5%)を挙げた人が他年代と比べて多く、「コミュニケーションを取りたかったから」(54.7%)は、相対的に低いことが分かった。同社はリリース内で、
「"飲みニケーション"という言葉が死語になりつつある現代においても、依然として職場におけるその文化は健在であるとうかがえます」
とコメントしている。「ストレス解消や気分転換」を理由に挙げたのは、20代女性(46.8%)と40代女性(50%)に多い。同社は過去の調査から「女性、特に若年層はストレスコントロール上手で、ストレス消費経験が高い」とした上で、
「今回の調査結果からも、女性は友人と外飲みを行うことで仕事やプライベートでたまったストレスをうまく発散している様子がうかがえます」
としている。