舞台『密やかな結晶』が2018年2月2日から東京・池袋の東京芸術劇場 プレイハウスで上演される。
『博士の愛した数式』などで知られる小川洋子の同名小説を、鄭義信の脚本と演出で舞台化する『密やかな結晶』。物や人々の物にまつわる記憶が消滅していく島を舞台に、小説家の「わたし」と、「わたし」が幼いころから彼女の世話をしている「おじいさん」、「わたし」の担当編集者で、島では少数の記憶が消滅しない人「記憶保持者」であるR氏の3人の関係と、島の秩序を維持するために記憶保持者の摘発を行なう秘密警察を中心とした物語が描かれる。
秘密警察による「記憶狩り」から、想いを寄せるR氏を守ろうとする主人公の「わたし」役を演じるのは、約4年ぶりの舞台出演となる石原さとみ。容姿が昔から少年のような姿のままの「おじいさん」役を村上虹郎、「わたし」を愛すると同時に「わたし」たちの記憶も留めようと抗うR氏役を鈴木浩介、秘密警察のトップ役を山内圭哉が演じる。
石原さとみは舞台出演について「ここ何年もずっと舞台への思いを強く持っていたので、4年ぶりに舞台に立たせて頂けることを心から嬉しく思います!」と語っているほか、「記憶が消えてしまう恐怖と悲しいくらいの柔軟性、そして大切な人を守る事で抱く忘れたくない感情を、舞台上でどう感じられるのか今から楽しみで仕方ありません」と期待を寄せている。
また村上虹郎は石原との初共演について「石原さんはぼくにとっては小さい時からいつも画面の向こう側にいてキラキラしてる存在です。舞台でご一緒できるのは楽しみです」とコメントしている。
チケットは11月25日から販売開始。東京公演終了後は3月に富山、大阪、福岡でも上演予定だ。
■石原さとみのコメント
ここ何年もずっと舞台への思いを強く持っていたので、4年ぶりに舞台に立たせて頂けることを心から嬉しく思います!
実は今回の『密やかな結晶』は、原作を読み、是非これを舞台化して演じてみたいと思い、お願いした作品です。
ですので、特に思い入れが強く、今はただ実現していく高揚感に浸っています。
記憶が消えてしまう恐怖と悲しいくらいの柔軟性、そして大切な人を守る事で抱く忘れたくない感情を、舞台上でどう感じられるのか今から楽しみで仕方ありません。
演出の鄭さんは、「焼肉ドラゴン」や「ぼくに炎の戦車を」など、作品を観客として観る度に圧倒されていました。いつか鄭さん演出の舞台に出演したいと願っていたので、今回ご一緒できることになり心から感謝の気持ちでいっぱいです。
村上虹郎さん、鈴木浩介さんはじめ、共演者の皆さんとともに早く稽古に入りたいです!
出演を願ってやまなかった舞台、新年明けて2月に本番です!
心から楽しみにしています!
どうか皆さん、ぜひ舞台『密やかな結晶』に足をお運びください!!