シトロエンC3 WRCのクリス・ミークが好走をみせフィニッシュ
10月26日~29日に行われた2017年WRC第12戦ウェールズ・ラリーGBでは、最終パワーステージにおいてシトロエンC3 WRCのクリス・ミーク/ポール・ナゲル組がセカンドベストタイムをマーク。期待を上まわる速さをみせて、総合7位でフィニッシュしました。
◆ウェールズ・ラリーGBの最終日となるデイ3に設定されたスペシャルステージの走行距離は短く、5SSの合計は41.17kmでした。この日のルートは、Alwen(SS17/SS20)とBrenig(SS18/SS21)の2SSを、Gwydir(SS19)を挟んで2回ずつ走行しました。
◆ミークは総合7番手でこの日をスタート。総合6番手とは20秒ほどのタイム差がありましたが、確実にラリーをフィニッシュするという目的をもって最終日に臨みました。
◆そしてミークは期待どおり、見事なパフォーマンスを披露。SS19 GwydirでSS3番手タイムを記録すると、SS20 Alwenでは5番手タイム、最終パワーステージでは2番手タイムでラリーを締めくくりました。この結果、ミーク/ナゲル組のシトロエンC3 WRCは、総合7位でラリーをフィニッシュしました。
◆クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン組はデイ1金曜日の夜にリタイアを喫してしまい、再出走。ポイント圏外にまで後退していたため、無用なプレッシャーに悩まされることなく最終日のラリーに臨みました。
◆ブリーン/マーティン組もポジティブな内容となり、5番手タイムを1回、6番手タイムを2回マークしました。クルーはこの日、順位をふたつ上げて、総合15位でラリーを終えました。
◆ペースをつかみながらラリーを進めていたカリッド-アル・カシミ/クリス・パターソン組も無事にラリーを走り切り、ウェールズ・スランディドノの沿岸の町に設定されたフィニッシュに戻りました。
◆2017年シーズンのWRC最終戦、第13戦のラリー・オーストラリアは、11月16日~19日にかけて、東海岸に位置するニューサウスウェールズ州コフスハーバーを拠点に行われます。
チームコメント
■クリス・ミーク
「通常であれば、7位は満足できるリザルトとは言えません。しかし、正直な気持ちを言えば、優勝したエルフィン・エバンスは、この週末まさに異次元と言っていい走りをしていました。ラリーをとおして、他のドライバーと比べようのないパフォーマンスを示したのです」
「戦いの中心は2位争いになっていました。私たちは30秒ほど離れていましたが、2位争いのグループは大変な僅差でした。デイ2の土曜日は、小さなミスをしてやや後退してしまいましたが、それでも今回の自分の内容には満足しており、とてもいい週末だったという手応えを感じています。このようなタイプの路面で、ラリーを通じて快適に走ることができたのは、久しぶりです」
■クレイグ・ブリーン
「私たちの戦いは、最初の金曜日に小さなミスをしたことでほぼ終わってしまいましたが、この週末はポジティブな要素をひとつ残すことができました。今日はいい速さを出せたと思いますし、いろいろなことが正しい方向に進んでいることは間違いありません。オーストラリアでの最終戦、さらに将来に向けての自信につながったラリーでした」
■カリッド-アル・カシミ
「このタイプの路面を再発見する、と言ってもいいほど非常に難しい週末でした。他のドライバーのコメントを聞いてみても、今年のラリーはとりわけスリッパリーだったようです!」
「デイ2とデイ3は先頭走者としてSSをスタートすることになったので、事態はさらに難しくなりました。この週末、必死に取り組んでくれたチームやエンジニアに感謝しています。この週末に収集したデータは、今後きっと役に立ってくれるはずです」
世界ラリー選手権(WRC)第12戦ウェールズ・ラリーGB最終結果
1.エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット フォード・フィエスタWRC 2h57'00.6
2.ティエリー・ヌービル/ニコラ・ジルスール ヒュンダイi20クーペWRC +37.3
3.セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア フォード・フィエスタWRC +45.2
4.アンドレアス・ミケルセン/アンデルス・ヤーゲル ヒュンダイi20クーペWRC +49.8
5.ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ トヨタ・ヤリスWRC +50.3
6.オット・タナク/マルティン・ヤルベオヤ フォード・フィエスタWRC +1'02.3
7.クリス・ミーク/ポール・ナゲル シトロエンC3 WRC +1'20.5
8.ヘイデン・パッドン/セブ・マーシャル ヒュンダイi20クーペWRC +2'16.3
9.エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム トヨタ・ヤリスWRC +2'46.5
10.ダニ・ソルド/マルク・マルティ ヒュンダイi20クーペWRC +3'50.5
15.クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン シトロエンC3 WRC +12'58.7
22.カリッド-アル・カシミ/クリス・パターソン シトロエンC3 WRC +18'08.2
WRCマニュファクチャラーズ選手権ポイントスタンディングス
1.Mスポーツ・ワールドラリーチーム 398
2.ヒュンダイ・モータースポーツ 305
3.トヨタ・ガズーレーシングWRT 241
4.シトロエン・トタル・アブダビWRT 210