ダニエル・リカルドは、マックス・フェルスタッペンがレッドブルF1と新たに3年契約を結んだことで、将来に向けて自身にはより多くの選択肢が開けたと考えている。
先週、フェルスタッペンはレッドブル・レーシングとの契約を2020年末まで延長したと発表し、関係者を驚かせた。
レッドブルは20歳の天才をチームに引き止めようと熱心に働きかけていたが、同時にリカルドもチームに留めたいとしている。しかしながらリカルドは今後の去就については時間をかけて決めるつもりであり、チームメイトの契約延長によって、自身の将来の選択肢は広がったかもしれないと考えている。
メキシコGPの木曜日、リカルドは以下のように語った。
「(フェルスタッペンの契約延長が)僕にとってマイナスになることはないと思う」
「それどころか僕の立場は強くなった。もしマックスがフェラーリやメルセデスの候補に入っていたとしたら、もうそこからは外れたわけだ。それにレッドブルは僕たちをペアで残留させたいと、はっきり意志表示している」
「この状況は僕にとって不利なものではないし、今は忍耐強くなるときだ。来シーズン開幕の時点では僕のほうが有利になる。レッドブルでどのあたりまで行けるかを見てから、交渉してもいい」
「結論を早いうちに出すつもりはない。賢く振る舞うべきだから、時間をたっぷり取るよ」
レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーは、フェルスタッペンを中心にチームを構築する意志を暗に示している。しかしリカルドは、そうしたチームの動きや自身の将来が不確定であることによって、不公平な扱いを受けるとは考えていない。
「今までチームの中では公平に扱ってもらってきた。そういうことは考えないようにしている。真実ではないかもしれないことで頭を一杯にしたくないからね」
「でも同時に、彼(フェルスタッペン)を最年少世界チャンピオンにできたら、それはレッドブルというブランドにとって大きな意味がある。そうした観点からは完全に理解できるよ」
「けれども彼を世界チャンピオンにするために、僕のことは助けないなんてことがあるだろうか? そうは思わない。特に今は、2013年を最後にチームがタイトルを獲得できていない状態だ。もし僕らのどちらかでもタイトルを獲得したら、彼らは有頂天になるだろう」
「そうなると思っているわけではないけれど、マーケティングの視点からは理解できるよ」